顔のないスパイ

店舗イメージ

公開日 2012/02/25  98分


★★★ 3.0


ゲオでレンタルしたのだが、ハリウッド映画なのに、音声が日本語と朝鮮語しかない(音声:英語&日本語字幕がない)って、どうゆうこと?
このDVD、怪し過ぎるだろ。
B級感満載。リチャード・ギアも年齢ゆえに、もはやマネーメイキング・スターではないのだろう。

退役したCIAのエージェントの役である。
敵国の伝説的なスパイ「カシウス」の復活情報から現役に復帰し、新鋭スタッフとのコンビで宿敵を追うストーリーだ。
顔がないどころか一切姿を見せない「カシウス」に、『実はあーなんだな』と誰もが読める展開が辛い。
しかもこの謎がまだ物語の中盤で判明してしまう上に、新たな展開への予感も薄いために、観る側は一気に興味が剥がれてしまう。

このように大筋は読めてしまうのだが、ラストにはちょっと意外なオチが用意されている。
おそらく作り手は「衝撃のラスト」と銘打って挑んだラストなのだろうが、既視を拭えるほどのものではなく、ポリティカル・アクションではありがちな決着だ。
『3時10分、決断のとき』、『ウォンテッド』の脚本家であるマイケル・ブラントの監督・脚本作品で、期待はそこそこ高かったのだが、荷は重すぎたようだ。
低予算だったのだろう。大掛かりな演出もスピード感溢れる展開もない。
勿論、リチャード・ギアのド派手なアクションもない。
セピアっぽい色調の画面も全体を通して暗い。
リチャード・ギアとコンビを組むトファー・グレイスは、分析官としての知性を感じさせないし、優れた運動能力も見せない。
精悍な顔立ちの印象だけしか残らない。
007を期待していた訳ではなく、同じようにベテラン捜査官を描いた『裏切りのサーカス』のようなクオリティを期待したのだが甘かった。
『裏切りのサーカス』のレベルなら、当然、もっと話題になっていた筈だった。

原題  THE DOUBLE

製作国 アメリカ
製作 Hyde Park Entertainment
製作 Agent Two
製作 Brandt/Haas Productions
製作 Imagenation Abu Dhabi FZ
製作 Industry Entertainment
配給 クロックワークス

監督 マイケル・ブラント Michael Brandt
製作 アショク・アムリトラジ Ashok Amritraj
製作 パトリック・アイエロ Patrick Aiello
製作 デレク・ハース Derek Haas
製作 アンドリュー・ディーン Andrew Deane
製作総指揮 モハメッド・カラフ Mohammed Khalaf
製作総指揮 エドワード・ボーガーディン Edward Borgerding
脚本 マイケル・ブラント Michael Brandt
脚本 デレク・ハース Derek Haas
撮影 ジェフリー・L・キンボール Jeffrey L. Kimball
プロダクションデザイン ガイルズ・マスターズ Giles Masters
編集 スティーヴ・ミルコヴィッチ Steve Mirkovich
音楽 ジョン・デブニー John Debney

出演 リチャード・ギア Richard Gere
出演 トファー・グレイス Topher Grace
出演 スティーヴン・モイヤー Stephen Moyer
出演 オデット・アナブル Odette Annable
出演 スタナ・カティック Stana Katic
出演 マーティン・シーン Martin Sheen