
公開日 1977/10/29 123分
ジョージロイヒル監督、ポール・ニューマン主演の本作は、いわば「美味しいものは後に取っておく」的に、今まで観ずに"残しておいた"作品だ。
なのに、その目論見は脆くも外れてしまった。
アメリカのプロスポーツ選手らしい陽気さをベースに弱小チームの奮闘が描かれるのだが、決っして"スポ根もの"ではない。
クライマックス、優勝の掛かった試合の展開がまさにそうだ。
ここにはスポーツに打ち込む悲壮感は少ない。
描かれるのは、人生そのものを楽しむ姿だ。
優勝パレードをしながらも、その一方で妻にフラれる。
幸福の最中の悲劇が印象的だが、「そんなこともあるさ」と言わんばかりに明るい。
この作風は後に『メジャーリーグ』などに受け継がれている気がする。
プロアイスホッケーにもマイナーリーグはあるのか、そりゃ北米ではメジャー・スポーツなのだから当然だな…と改めて思った。
あまり馴染みのないスポーツで、しかも見ることのない試合以外の部分は興味深く見ることができた。
スポーツを題材にしながらも、興奮、感動といった要素が薄い作品。
勿論、スポーツ映画であっても、いろんな切り口で見せることはアリだと思うが、宣伝などから抱いた期待は大きく外れてしまった。
原題
製作国 アメリカ
製作 スティーブン・フリードマン Stephen Friedman
製作 ロバート・J・ワンシュ Robert J. Wunsch
配給 ユニヴァーサル映画
配給 CIC
監督 ジョージ・ロイ・ヒル George Roy Hill
製作 ロバート・J・ウンシュ Robert J. Wunsch
製作 スティーヴン・J・フリードマン Stephen J. Friedman
脚本 ナンシー・ダウド Nancy Dowd
撮影 ヴィクター・J・ケンパー Victor J. Kemper
音楽 エルマー・バーンスタイン Elmer Bernstein
出演 ポール・ニューマン Paul Newman
出演 マイケル・オントキーン Michael Ontkean
出演 ジェニファー・ウォーレン Jennifer Warren
出演 メリンダ・ディロン Melinda Dillon
出演 ストローザー・マーティン Strother Martin
出演 リンゼイ・クローズ Lindsey Crouse
出演 スウージー・カーツ Swoosie Kurtz
出演 ポール・ドゥーリイ Paul Dooley