華麗なるギャツビー (2012)

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公開日 2013/06/14  142分


★★★★★ 5.0


フィッツジェラルドの原作は大のお気に入りなので、普通な出来でも面白い。
名作ゆえにアメリカでは何度も映画化されているようだが、日本ではギャツビー=レッドフォードだろう。
そのレッドフォード版は、眠くなるのが欠点だが悪くはなかった。

本作を見始めて暫くは、その映像がまだ脳裡に焼きついているのに気がついた。
思いのほか印象深かったのだ。
本作もまたそのように心に残るのだろうか…。

さて、本作の特長はまず、バズ・ラーマンらしい派手さだ。
そして驚くほど原作に忠実なことだろう。
ギャツビーが追い求めるデイジー役には、売り出し中のキャリー・マリガン。
レッドフォード版のミア・ファローといい、この美人、不美人の微妙さは何故だろうと思っていたのだが、より原作に近い本作でそれはクリアになった。
ギャツビーが追い求めているのは、自身の中のデイジーのイメージであり、ズバ抜けて容姿や心が美しいからではない。
この役が凄い美人だったりすると、美人に惚れた只の男になりかねないのだろう。
ただ、キャリー・マリガンはかなり美しく撮られているのだが。
このデイジー役は、金持ちに容易くなびいたり、轢き逃げをしたりと性格にはかなり難があるのだが、ギャツビーはそれも承知で、確信的に盲目だ。

結局、ギャツビーの求めたものは何だろう。
この主人公の魅力は、追い求めた対象ではなく、危ういほど切なく類い稀なその一途さだろう。

原題  THE GREAT GATSBY

製作国 アメリカ
製作 Bazmark Films
製作 Red Wagon Productions
製作 Village Roadshow Pictures
配給 ワーナー・ブラザース

監督 バズ・ラーマン Baz Luhrmann
製作 バズ・ラーマン Baz Luhrmann
製作 キャサリン・マーティン Catherine Martin
製作 ダグラス・ウィック Douglas Wick
製作 ルーシー・フィッシャー Lucy Fisher
製作 キャサリン・ナップマン Catherine Knapman
製作総指揮 バリー・M・オズボーン Barrie M. Osborne
製作総指揮 ブルース・バーマン Bruce Berman
原作 F・スコット・フィッツジェラルド F. Scott Fitzgerald
脚本 クレイグ・ピアース Craig Pearce
脚本 バズ・ラーマン Baz Luhrmann
撮影 サイモン・ダガン Simon Duggan
プロダクションデザイン キャサリン・マーティン Catherine Martin
衣装デザイン キャサリン・マーティン Catherine Martin
編集 マット・ヴィラ Matt Villa
編集 ジェイソン・バランタイン Jason Ballantine
編集 ジョナサン・レドモンド Jonathan Redmond
音楽 クレイグ・アームストロング Craig Armstrong

出演 レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio
出演 トビー・マグワイア Tobey Maguire
出演 キャリー・マリガン Carey Mulligan
出演 ジョエル・エドガートン Joel Edgerton
出演 アイラ・フィッシャー Isla Fisher
出演 ジェイソン・クラーク Jason Clarke
出演 アミターブ・バッチャン Amitabh Bachchan
出演 エリザベス・デビッキ Elizabeth Debicki