ウィンターズ・ボーン

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公開日 2011/10/29  100分


★★★★ 4.0


これほどまでにアメリカの貧しい地方は病んでいるのか。
日本ではあり得ない腐敗ぶりに衝撃を受ける。
だが本作のテーマはそれよりも、幼い弟たちのために大人の醜い世界に入らざるをえなかった17才の少女の物語だ。

これだけを述べると映画的にはいかにもありふれた内容だ。
当初の前情報から私は、都会の闇社会にわけ入っていく物語だと予想していた。
しかし、田舎のみに終始する展開に驚いた。
少女の負の成長物語だけに楽しくは観ることはできないし、また冬のモノトーンな画と相まって、暗く陰鬱な気分にさせられるのは間違いない。

人間は生まれついた環境に左右される。生まれついた星ってやつだ。
その余韻が胸に刺さるが、ジェニファー・ローレンスの出世作という意味合いを除けば、敢えて観なくてもいい作品だと思う。

原題  WINTER'S BONE

製作国 アメリカ
製作 Anonymous Content
製作 Winter's Bone Productions
配給 ブロードメディア・スタジオ

監督 デブラ・グラニック Debra Granik
製作 アン・ロッセリーニ Anne Rosellini
製作 アリックス・マディガン Alix Madigan
製作総指揮 ジョナサン・ショイヤー Jonathan Scheuer
製作総指揮 ショーン・サイモンズ Shawn Simon
原作 ダニエル・ウッドレル Daniel Woodrell
脚本 デブラ・グラニック Debra Granik
脚本 アン・ロッセリーニ Anne Rosellini
撮影 マイケル・マクドノー Michael McDonough
プロダクションデザイン マーク・ホワイト Mark White
編集 アフォンソ・ゴンサルヴェス Affonso Goncalves
音楽 ディコン・ハインクリフェ Dickon Hinchliffe

出演 ジェニファー・ローレンス Jennifer Lawrence
出演 ジョン・ホークス John Hawkes
出演 シェリル・リー Sheryl Lee
出演 デイル・ディッキー Dale Dickey
出演 ギャレット・ディラハント Garret Dillahunt