
公開日 2013/04/19 150分
その政策(奴隷制度の撤廃)を実現するための粘り強さと忍耐力。
現在、世界中で起こる紛争や遅々として進まぬ外交政策に対して、これこそが今求められるアプローチだと評される。
だが本作の観客にも、粘り強さと忍耐力が求められるのだ。
延々と描かれる根回しに付き合わされる。
ある新聞には、海外まで行って破壊行為を繰り返す『ダイハード・ラストデイ』をさんざん叩いた上で、本作こそアカデミー賞を取るべき作品だったと称えていた。
そのノミネート数からもオスカー確実と思われた本作が逃した理由は、私に言わせれば、「だって、つまらないんだもん。」
ちなみに映画評論家について言えば、本作の熱狂ぶりに比べて、この物語のその後を、異なった視点で描いた『声をかくす人』が無視されたのかが全く理解できない。
歴代大頭領の中でも格別の尊敬を集めるというリンカーンに対する知識の無さが原因だろうか。
私は、リンカーンが主人公だからという理由だけでは、興味深く観ることができないのだ。
食いつきが悪い客だな。
で、オープニングにスピルバーグのコメントが入るのは、日本だけか。
観客を惹き付ける手法としての冒頭の南北戦争の激しい戦闘描写は、『プライベート・ライアン』と同じ。
ハードルの高い監督だけに辛くなるのはしょうがない。
原題 LINCOLN
製作国 アメリカ
製作 DreamWorks SKG
製作 Twentieth Century Fox Film Corporation
製作 Reliance Entertainment
製作 Participant Media
製作 Amblin Entertainment
製作 Kennedy/Marshall Company
製作 Imagine Entertainment
製作 Office Seekers Productions
製作 Parkes/MacDonald Productions
配給 20世紀フォックス映画
監督 スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg
製作 スティーヴン・スピルバーグ Steven Spielberg
製作 キャスリーン・ケネディ Kathleen Kennedy
製作総指揮 ダニエル・ルピ Daniel Lupi
製作総指揮 ジェフ・スコール Jeff Skoll
製作総指揮 ジョナサン・キング Jonathan King
原作 ドリス・カーンズ・グッドウィン Doris Kearns Goodwin
脚本 トニー・クシュナー Tony Kushner
撮影 ヤヌス・カミンスキー Janusz Kaminski
プロダクションデザイン リック・カーター Rick Carter
衣装デザイン ジョアンナ・ジョンストン Joanna Johnston
編集 マイケル・カーン Michael Kahn
出演 ダニエル・デイ=ルイス Daniel Day-Lewis
出演 サリー・フィールド Sally Field
出演 デヴィッド・ストラザーン David Strathairn
出演 ジョセフ・ゴードン=レヴィット Joseph Gordon-Levitt
出演 ジェームズ・スペイダー James Spader
出演 ハル・ホルブルック Hal Holbrook
出演 トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones
出演 ジョン・ホークス John Hawkes
出演 ジャッキー・アール・ヘイリー Jackie Earle Haley
出演 ブルース・マッギル Bruce McGill
出演 ティム・ブレイク・ネルソン Tim Blake Nelson
出演 ジョセフ・クロス Joseph Cross
出演 ジャレッド・ハリス Jared Harris
出演 ピーター・マクロビー Peter McRobbie
出演 デヴィッド・オイェロウォ David Oyelowo
出演 マイケル・スタールバーグ Michael Stuhlbarg
出演 リー・ペイス Lee Pace