
公開日 1975/04/12 131分
★★★★ 4.0
ハードボイルドの佳作と言われる作品で、なるほどタッチも描写も頷ける。モノクロの画像も美しい。
ジャック・ニコルソンとフェイ・ダナウェイもいい雰囲気を出している。
上手い。
作品にのめり込めない、イケイケにならないのは、やはり、乾いたハードボイルド・タッチの所以であろう。
ストーリーに入り込み難いこの手の作品は、好き嫌いでいうなら、好みではないが、たまに観るにはいいだろう。
映画史上、屈指のやり場のないラストと言われるエンディングは、ショッキングではないが、印象には残る。
★★★★★★ 6.0
ラストのやるせなさにおいて屈指と呼ばれる作品だ。
確かにこれは後に尾を引く。
エンディング後の主人公の行く末が作品自体の雰囲気と合いまって切なさを増すのだ。
物語の最後になって出現するチャイナタウンという舞台も、ジェリー・ゴールドスミスの音楽もいい。
前半はほとんど音楽もなく、あまりにも淡々と殺人と謎解きが描かれるので、眠気を覚えるのは必至で、
今回は2度目の鑑賞時だが前回と同様に眠くなった。
ポランスキーは、偏執的で猟奇的なイメージとは程遠い、作為的ともとれる美しい構図と驚くほどきちんとした展開で作っている。
犯人捜しの過程は王道ともいえる手堅さで、いまだに支持されるのも分かる。
「映画はラストだ」といわれるのもよく分かる、胸に響くラストの長いクラクション。救えなかった娘。
主人公にとって苦い思い出の街。
『ここはチャイナタウンだ、忘れろ』という台詞が突き刺さる、苦い苦い結末だ。
原題 CHINATOWN
製作国 アメリカ
製作 パラマウント Paramount Pictures
製作 Penthouse Penthouse
配給 パラマウント Paramount Pictures
配給 CIC
監督 ロマン・ポランスキー Roman Polanski
製作 ロバート・エヴァンス Robert Evans
製作 アンドリュー・ブラウンズバーグ Andrew Braunsberg
製作 C・O・エリクソン C.O. Erickson
脚本 ロバート・タウン Robert Towne
撮影 ジョン・A・アロンゾ John A. Alonzo
音楽 ジェリー・ゴールドスミス Jerry Goldsmith
出演 ジャック・ニコルソン Jack Nicholson
出演 フェイ・ダナウェイ Faye Dunaway
出演 ジョン・ヒューストン John Huston
出演 バート・ヤング Burt Young
出演 ペリー・ロペス Perry Lopez
出演 ジョー・マンテル Joe Mantell