
公開日 2011/08/06 85分
最近の仏映画のタイトルは、どうしてこんなのが多いのか。
『あるいは裏切りという名の犬』は確かによかった。
だがこれは内容を上手く表しているとは言い難い。
とはいえ、作品自体はなかなかいいのだ。
いわゆる「巻き込まれ型」作品であるが、犯罪に巻き込まれたフツーの看護師が、その機転と不屈の意志で組織に挑む姿が描かれる。
警察を正義として描かないのは『あるいは…』などと同様で、つまり悪と悪との抗争の中で、いかに活路を見出だすかが、この作品の焦点だ。
人が良さげ過ぎて「警官にも見えない」主人公のキャスティングがいい。
アクションに走り過ぎず人間味を持たせた本作の成功は、役者によるところが大きい。
なので観賞後も派手なアクションやストーリー展開よりもキャストの表情の方が印象に残る。
オープニングシーンの意味を物語の中盤で明らかにする手法は『最強のふたり』などと同じ手法だが、本作でも効果的に使われている。
原題 A BOUT PORTANT
製作国 フランス
製作 LGM Films
製作 uFilm
配給 ブロードメディア・スタジオ
監督 フレッド・カヴァイエ Fred Cavay
製作 シリル・コルボー=ジュスタン Cyril Colbeau-Justin
製作 ジャン=バティスト・デュポン Jean-Baptiste Dupont
製作総指揮 ダヴィ・ジョルダーノ David Giordano
脚本 フレッド・カヴァイエ Fred Cavay
脚本 ギョーム・ルマン Guillaume Lemans
撮影 アラン・デュプランティエ Alain Duplantier
美術 フィリップ・シーフル Philippe Chiffre
衣装デザイン マリ=ロール・ラッソン Marie-Laure Lasson
編集 バンジャマン・ヴェイユ Benjamin Weill
音楽 クラウス・バデルト Klaus Badelt
出演 ジル・ルルーシュ Gilles Lellouche
出演 エレナ・アナヤ Elena Anaya
出演 ロシュディ・ゼム Roschdy Zem
出演 ジェラール・ランヴァン Grard Lanvin
出演 ミレーユ・ペリエ Mireille Perrier
出演 ムーサ・マースクリ Moussa Maaskri