
公開日 2010/05/01 112分
この年のキネ旬邦画5位なのだが、それほどの作品とは感じなかった。
『愛のむきだし』でブレイクした満島ひかりの独壇場ともいえる主演作。
常に受け身で生きてきた女性が、飛び出した実家の家業に戻り、様々な苦難を経て変貌していく姿を、今時の女性像に独特の個性を重ねて表現している。
外的要因に対して、どのように反応するのかが予想し辛い満島ひかりのキャラが効いており、その意外な行動に観客は引きずられていく。
その最たるものが、父親のお骨を投げつけるという超突飛な場面だろう。
観客さえも呆気にとられるシーンだ。
だが彼女の感情表現の巧みさで「コイツならやるかも」と思わせ、物語は破綻の一歩手前で踏みとどまる。
地味だけど、そこら辺にいないタイプの主人公を楽しむ作品。
タイトルは家業のシジミの養殖から来ているが、今の時代に、人糞を使うなどということがあるのだろうか?
昔は牡蠣の養殖でも使われていたということは聞いたことがあるが、とうに廃止されている筈で、現実にそうなのかが疑問だ。
原題 川の底からこんにちは
製作国 日本
製作 PFFパートナーズ
配給 ユーロスペース
配給 ぴあ
監督 石井裕也 Ishii Yuya
製作 矢内廣 Yanai Hiroshi
製作 氏家夏彦 Ujiie Natsuhiko
製作 武内英人 Takeuchi Hideto
製作 北出継哉 Kitade Tsuguya
製作 千葉龍平 Chiba Ryuhei
製作 宇野康秀 Uno Yasuhide
プロデューサー 天野真弓 Amano Mayumi
脚本 石井裕也 Ishii Yuya
撮影 沖村志宏 Okimura Yukihiro
美術 尾関龍生 Ozeki Tatsuo
編集 高橋幸一 Takahashi Koichi
音楽 今村左悶 Imamura Samon
音楽 野村知秋 Nomura Chiaki
出演 満島ひかり Mitsushima Hikari
出演 遠藤雅 Endoh Masashi
出演 相原綺羅 Aihara Kira
出演 志賀廣太郎 Shiga Koutarou
出演 岩松了 Iwamatsu Ryo
出演 並樹史朗 Namiki Shiro