ザ・タウン

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公開日 2011/02/05  125分


★★★★★ 5.0


『ゴーン・ベイビー・ゴーン』は劇場未公開にも関わらず面白かった。
これに続く、ベン・アフレック監督の第2作。
早くもポスト・イーストウッドと噂されるほどだが、その実力に期待しつつの観賞。

強盗の発生率が最も高く、それは職業のように親から子へ受け継がれていくという街、シカゴが舞台。
そこで生まれ、生き残ってゆくために染みついた暴力と犯罪。
そんな中で愛する者を見つけ、燻っていた別の価値観を発火させてしまったのが、ベン・アフレック演じる主人公だ。
それとは真逆にこの街でしか生きられないのが、その友人ジェレミー・レナーだ。
そのキレた粗暴さと、友情や破滅を予感させるナイーブさの微妙なバランスがいい。
互いに友情を感じながらも、去ろうとする者と留まろうとする者の対比も良く、それらが交錯しながらのラストへの盛り上がりも見応えがある。

だが、監督ベン・アフレックはまだまだ人気先行の印象だ。
目隠しをされて海へと歩かされる時、断崖に向かっている恐怖と感じたヒロインの感覚は新鮮だが、余りにも映画的過ぎる感覚だ。
浜に向かっているのなら、足元に波が来ているのは判る筈。
社会派作品を連発したアフレックだが、社会派へ向かっているのか。
イーストウッドの若い頃はもっと娯楽作に注目していたのだが。

原題  THE TOWN

製作国 アメリカ
製作・配給 ワーナーブラザース

監督 ベン・アフレック Ben Affleck
製作 グレアム・キング Graham King
製作 ベイジル・イヴァニク Basil Iwanyk
製作総指揮 トーマス・タル Thomas Tull
製作総指揮 ジョン・J・ジャシュニ Jon J. Jashni
製作総指揮 ウィリアム・フェイ William Fay
製作総指揮 デヴィッド・クロケット David Crockett
原作 チャック・ホーガン Chuck Hogan
脚本 ベン・アフレック Ben Affleck
脚本 ピーター・クレイグ Peter Craig
脚本 アーロン・ストッカード Aaron Stockard
撮影 ロバート・エルスウィット Robert Elswit
プロダクションデザイン シャロン・シーモア Sharon Seymour
衣装デザイン スーザン・マシスン Susan Matheson
編集 ディラン・ティチェナー Dylan Tichenor
音楽 デヴィッド・バックリー David Buckley
音楽 ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ Harry Gregson-Williams

出演 ベン・アフレック Ben Affleck
出演 ジョン・ハム Jon Hamm
出演 レベッカ・ホール Rebecca Hall
出演 ブレイク・ライヴリー Blake Lively
出演 ジェレミー・レナー Jeremy Renner
出演 タイタス・ウェリヴァー Titus Welliver
出演 ピート・ポスルスウェイト Pete Postlethwaite
出演 クリス・クーパー Chris Cooper
出演 スレイン Slaine
出演 オーウェン・バーク Owen Burke