
公開日 1953/10/18 118分
原題直訳の邦題は、印象的ではあるが意味がよく分からない。
見終わって尚、理解し辛い。
確かに女性二人は「ここ」ハワイから抜け出したがっているのだが、男性二人は留まろうとする。
この軍隊に、ハワイに、留まろうとする男二人の昔気質ともいえる意気が作品の根底なのだ。
ラストにハワイを離れる女の言い放つ『古臭い名前ね』という言葉は、単に名前のみならず、その男の生き様までを表わしたいい台詞だと思う。
惜しむらくは、構成上は主演の男二人の対比になっているのに、その対比が効いていないことだ。
対立する訳でもなく、意気投合する訳でもない二人の絡みは曖昧だ。
オスカー助演賞の“歌わない”シナトラはそれほどの印象はない。
それぞれの生き様について考えさせられるが、不倫を肯定的に描いていたりするので、正義を訴えるメッセージ性は薄い。
原題 FROM HERE TO ETERNITY
製作国 アメリカ
製作 Columbia Pictures Corporation
配給 コロムビア映画
監督 フレッド・ジンネマン Fred Zinnemann
製作 バディ・アドラー Buddy Adler
原作 ジェームズ・ジョーンズ James Jones
脚本 ダニエル・タラダッシュ Daniel Taradash
撮影 バーネット・ガフィ Burnett Guffey
作曲 ジョージ・ダニング George Duning
音楽監督 モリス・W・ストロフ Morris W. Stoloff
出演 バート・ランカスター Burt Lancaster
出演 モンゴメリー・クリフト Montgomery Clift
出演 デボラ・カー Deborah Kerr
出演 フランク・シナトラ Frank Sinatra
出演 ドナ・リード Donna Reed
出演 アーネスト・ボーグナイン Ernest Borgnine
出演 ジャック・ウォーデン Jack Warden