
公開日 2009/10/17 94分
純愛を描いた作品という触れ込みだったのだが、このストーカーぶりは純愛なのか?
恋愛対象に性的被害までは及ばさなくとも、睡眠薬を飲ませたり、ペディキュアを塗ったりと、立派な犯罪だろう。
ある意味、レイプ犯に近いようにさえ思えるが・・・。
何となく『トーク・トゥ・ハー』を思い出した。
とはいえ、猟奇的なサスペンスに満ち満ちたオープニングや、寒く、貧しく色褪せた街を映すカメラは美しい。
巨匠と呼ばわる所以だろう。
このような偏執的な愛は好みではないが、「展開」で観るに堪える作品になっている。
犯罪者におとしめられた経緯を、鋭く削ぎ落とした展開と表現で見せる手腕はさすがと言える。
川を流れてくる牛の死体、響くサイレン、雨の中のレイプ、妙に醒めた異様なパーツを並べて生と死を際立たせている。
ここから生まれたものが愛と呼べるのだろうか。
しかし愛でなければ何と呼べばいいのだろう。
テクニックは称賛に値するし、珍しいテーマではあるが、噂ほどには心を打たれなかったのも確かだ。
原題 CZTERY NOCE Z ANNA
製作国 ポーランド
製作国 フランス
製作 Alfama Films
製作 Skopia Film
配給 紀伊國屋書店
配給 マーメイドフィルム
監督 イエジー・スコリモフスキ Jerzy Skolimowski
製作 パウロ・ブランコ Paulo Branco
製作 イェジー・スコリモフスキー Jerzy Skolimowski
製作総指揮 エヴァ・ピャスコフスカ Eva Piaskowska
製作総指揮 フィリップ・レイ Philippe Rey
脚本 イェジー・スコリモフスキー Jerzy Skolimowski
脚本 エヴァ・ピャスコフスカ Eva Piaskowska
撮影 アダム・シコラ Adam Sikora
美術 マレク・ザヴィェルハ Marek Zawierucha
衣装デザイン ヨアンナ・カチンスカ Joanna Kaczynska
編集 ツェザルィ・グジェシュク Cezary Grzesiuk
音楽 ミハウ・ロレンツ Michal Lorenc
出演 アルトゥール・ステランコ Artur Steranko
出演 キンガ・プレイス Kinga Preis
出演 イエジー・フェドロヴィチ Jerzy Fedorowicz
出演 バルバラ・コウォジェイスカ Barbara Kolodziejska