逃走迷路

店舗イメージ

公開日 1979/04/28  109分


★★★★★ 5.0


高いところが好き、モニュメントが好き、なヒッチコックの典型的作品。
自由の女神の顔が恐いぞ。
タイトルから浮かぶ切迫感は薄く、逃走劇というよりも、ロードムービー的な印象さえある。
恋愛感情の芽生えなどの心理構成や自由の女神に行き着く展開など、無茶なほど強引なところもあるが、オープニングの火事の炎や自由の女神の描写など、目を見張るシーンはある。CG以上と思わせる表現力はサスガ。
犯人に取り囲まれた中で、踊るシーンは刹那的かつロマンチックで気に入った。
主人公二人の行動が、パラレルに描かれるのは、ヒッチ作品では珍しいのではないかと、やや違和感を感じたが、構成としては悪くないと思う。
ヒッチ自身は、『自由の女神からの落下シーンの役回り(主人公と犯人)が逆の方がよかった』と悔んだらしいが、いやいや今のままでも充分面白く、スリルもあってよかったと思う。

原題  SABOTEUR

製作国 アメリカ
製作・配給 IP

監督 アルフレッド・ヒッチコック Alfred Hitchcock
製作 フランク・ロイド Frank Lloyd
製作 ジャック・H・スカーボール Jack H. Skirball
脚本 ピーター・ヴィアテル Peter Viertel
脚本 ジョーン・ハリソン Joan Harrison
脚本 ドロシー・パーカー Dorothy Parker
撮影 ジョセフ・A・ヴァレンタイン Joseph A. Valentine
音楽 チャールズ・プレヴィン Charles Previn
音楽 フランク・スキナー Frank Skinner

出演 ボブ・カミングス Bob Cummings
出演 プリシラ・レイン Priscilla Lane
出演 ノーマン・ロイド Norman Lloyd
出演 オットー・クルーガー Otto Kruger