
公開日 2010/06/19 118分
核戦争後、ほぼ『北斗の拳』的世界を、西へ西へと歩く男、“ザ・ウォーカー”をデンゼル・ワシントンが演じる。
このところの作品ですっかりダブついた身体をシェイプアップし、頬の肉も削げ落ちたルックスに感心。
こうでなくちゃアクションは演じられない・・・と。
男の目的や歩き続ける理由は次第に明らかになるのだが、一見ありそうで、実はあり得ないヤスいアニメのような動機づけに、段々とシラけていく。
モノクロに近く、陰影に富んだセピア色の画面は印象的。
『マトリックス』的に緩急に富んだアクションも面白い。
自分がクリスチャンでないせいなのか、物語の核心の価値観を共有できない。これが辛い。
【以下ネタバレ】
ウォーカーは盲目であったという設定らしく、実際そのように思わせるシーンも点在するが(匂いで居場所が判る、途切れている高架道路を歩くなど)、聖書が点字というファクターはそのままでも、目が見えるという設定の方が作品の価値は上がると思う。
銃撃戦を初め、見えてなきゃ無理という余りにも現実感の無さや、その反面で意味なく簡単に撃たれるなどの粗さから作品のクオリティをを終盤でグッと下げてしまう。
『北斗の拳』的アクションとして観れば悪くないけどね。
原題 THE BOOK OF ELI
製作国 アメリカ
製作・配給 角川映画
製作・配給 松竹
監督 アレン・ヒューズ Allen Hughes
監督 アルバート・ヒューズ Albert Hughes
製作 ジョエル・シルバー Joel Silver
製作 ブロデリック・ジョンソン Broderick Johnson
製作 アンドリュー・A・コソーヴ Andrew A. Kosove
製作 デヴィッド・ヴァルデス David Valdes
製作 デンゼル・ワシントン Denzel Washington
製作総指揮 スティーヴ・リチャーズ Steve Richards
製作総指揮 スーザン・ダウニー Susan Downey
製作総指揮 エリック・オルセン Erik Olsen
脚本 ゲイリー・ウィッタ Gary Whitta
撮影 ドン・バージェス Don Burgess
プロダクションデザイン ゲイ・S・バックリー Gae S. Buckley
衣装デザイン シャレン・デイヴィス Sharen Davis
編集 シンディ・モロ Cindy Mollo
音楽 アッティカス・ロス Atticus Ross
出演 デンゼル・ワシントン Denzel Washington
出演 ゲイリー・オールドマン Gary Oldman
出演 ミラ・クニス Mila Kunis
出演 レイ・スティーヴンソン Ray Stevenson
出演 ジェニファー・ビールス Jennifer Beals
出演 フランシス・デ・ラ・トゥーア Frances de la Tour
出演 マイケル・ガンボン Michael Gambon
出演 トム・ウェイツ Tom Waits
出演 エヴァン・ジョーンズ Evan Jones
出演 マルコム・マクダウェル Malcolm McDowell
出演 クリス・ブラウニング Chris Browning