
公開日 1987/04/18 99分
ウォルター・ヒル監督作品。
『48時間』、『ストリート・オブ・ファイヤー』のヒットで自由な企画を得たのか、趣味的色合いが濃い、いや、キワモノに近い作品だ。
ブルースの黎明期、魂と引き換えに一流の「ブルース・マン」となった老人と、今また一流の「ブルース・マン」を夢見て都会に来た若者。
ひょんなことから出会った少女を加えた三人のブルースの源流を目指す旅を描く。
監督の「こんなシーンを描きたいんだ!」想いの寄せ集め感が強く、中でもスティーブ・ヴァイとのギター対決はどエラいシーンだ。
台詞なしでギターを弾きまくるヴァイは、おそらく勝負に勝てば魂を得る悪魔の手先的な存在なのだろう。
(しかしブルースは魂の音楽と言うものの、本当にギター合戦で勝てば、魂を得るって・・・発想はどうなのだ)
少女との別れのシーンも、こんな画を描きたかったんだろうなあ。
若者の成長の過程での別れを、強引に雨まで降らせて描いているが、これは、まあ印象には残ってしまう。
監督の思うツボだが、そもそもキチンと描写できる人が、これだけとんでもない作品に仕上げたのだから、妙に印象に残るのも頷ける。
原題 CROSSROADS
製作国 アメリカ
製作・配給 Columbia Pictures Corporation
監督 ウォルター・ヒル Walter Hill
製作 マーク・カーライナー Mark Carliner
製作総指揮 ティム・ジンネマン Tim Zinnemann
脚本 ジョン・フスコ John Fusco
撮影 ジョン・ベイリー John Bailey
音楽 ライ・クーダー Ry Cooder
出演 ラルフ・マッチオ Ralph Macchio
出演 ジョー・セネカ Joe Seneca
出演 ジェイミー・ガーツ Jami Gertz
出演 ジョー・モートン Joe Morton
出演 ハリー・ケリー・Jr Harry Carey,Jr.
出演 スティーヴ・ヴァイ Steve Vai