公開日 2008/07/19 101分
今やとにかく何を出しても話題になる宮崎駿の最新作。
主人公のポニョを始めその両親、妹達などの背景や説明はかなり省かれており、未知の生き物ポニョと少年の交流と周囲の反応に主軸が置かれている。
主人公の背景が見え辛いことについては、原作ありきの作品の場合には説明不足と揶揄されただろうが、今回は宮崎駿自身の原作であるため思い切った構成を取ることができたのだろう。
今回の主人公は空を飛ばないが、大波の上を駆けるポニョの飛翔感は、これまでの作品に引けを取らないダイナミックさである。
個人的には宮崎駿作品はクライマックスの壮大さで逆に失敗しているケースが多いと感じているのだが、今回のクライマックスも琴線に触れるものではなかった。
おそらくこの監督は、アニメの映画化は迫力のクライマックスがなければならないという信念があるように思えるのだが、玩具の船で海を渡るシーンなど、細やかな描写力こそ素晴らしいと思うだけに惜しい。
専門の声優以外を起用する手法も、今回は可もなく不可もなくの抜擢。
相変わらず、自然破壊や老人問題などの社会問題への提起も散りばめられているものの宮崎作品の中では平均的評価の内容である。
ポニョはメイっぽいな。
原題 PONYO
製作国 日本
製作・配給 東宝
監督 宮崎駿 Miyazaki Hayao
作画監督 近藤勝也 Kondou Katsuya
プロデューサー 鈴木敏夫 Suzuki Toshio
原案 宮崎駿 Miyazaki Hayao
脚本 宮崎駿 Miyazaki Hayao
美術 吉田昇 Yoshida Noboru
編集 瀬山武司 Seyama Takeshi
音楽 久石譲 Hisaishi Joe
音楽 藤岡藤巻と大橋のぞみ Fujioka Fujimaki & Ohashi Nozomi
音楽 林正子 Hayashi Masako
出演 山口智子 Yamaguchi Tomoko
出演 長嶋一茂 Nagashima Kazushige
出演 天海祐希 Amami Yuuki
出演 所ジョージ Tokoro George
出演 土井洋輝 Doi Hiroki
出演 奈良柚莉愛 Nara Yuria
出演 柊瑠美 Hiiragi Rumi
出演 矢野顕子 Yano Akiko
出演 吉行和子 Yoshiyuki Kazuko
出演 奈良岡朋子 Naraoka Tomoko
出演 左時枝 Hidari Tokie
出演 平岡映美 Hiraoka Emi
出演 大橋のぞみ Ohhashi Nozomi