公開日 1972/06/10 105分
★★★★★★ 6.0(2009年)
★★★★★★★ 7.0(2025年)
(2009年)
「サハラの石」と呼ばれるダイヤ。
その所有権を主張するアフリカ某国の依頼により、出所したばかりの盗みの天才?、ロバート・レッドフォードが雇われる。
4人のチームを作り、計画通りに博物館から盗み出すものの、仲間の一人が捕まる寸前にダイヤを飲み込んでしまう。
ダイヤを手に入れるために、今度はその仲間を脱獄させるハメになり・・・
手に入れたと思った瞬間に転々とするダイヤと、それを追うチームのドタバタ追跡劇をコメディタッチで描く。
『ミッション・インポッシブル』シリーズのような、ハイテク駆使でなく、たたみ掛けるハイテンポ、急展開もないが、70年代の緩さがなんとも心地いい。
レッドフォード演じる主人公も二枚目と三枚目の間の微妙な線を上手くこなしている。
仲間に『お前はプレッシャー弱いタイプだ』などと言いながら、胃薬の飴を常に舐めているなど、相当にユーモラス。
4人の個性がそれぞれ面白くかみ合っており、何より台詞が練られている。
大作でなく小品としてかなり愉快に楽しめる作品なのだが、最後の盗み「あらゆる手を考えた」手段が反則なのが玉にキズ。
ドートマンダー・シリーズは、本作のレッドフォード以外に映画で2本、TVでも人気を博したシリーズだ。
さて、日常で使われない言葉とはいえ、『アフガニスタン・バナナ・スタンド』とは!
(2025年)
ロバート・レッドフォード追悼の再見作品。
レッドフォードは デビュー以来 、ジョージ・ロイ・ヒル、マイケル・リッチー、シドニー・ポラック、ピーター・イェーツなど、凄腕の監督に恵まれているとつくづく感じる。
プロモーションかもしれないが、その一方で『卒業』の出演を断ったという逸話もあって(どう見ても自分が主役に合わない)、若い頃から芯のある俳優のイメージはある。
本作はピーター・イェーツ監督によるコメディタッチのクライムサスペンス。
"古い"ではなく、1970年代という時代背景を十分に考慮して観る必要がある。
博物館からのダイヤ強盗から、刑務所からの脱獄、警察署襲撃、銀行の貸金庫からの強奪と、間抜けさと巧妙さを交えながら次々と変わっていく展開が面白い。 博物館のケースは開錠できたが重くて持ち上がらないとか、ヘリで降りる筈の警察署の屋上を間違えるとか、最終的には「あらゆる可能性を考慮した結果の危険な強奪方法が、”アフガニスタン・バナナ・スタンド”」という作戦というバカバカしさ。
当時としてもこのラストの作戦のバカバカしさは今と変わらずの有り得なさだと思う。
短尺なリズム感は好ましい一方でチーム4人の個性は引き立っていない。
レッドフォード自体、その意思を見せるのは、不運続きを逆転させたいと述べるシーンくらいだ。
とはいえ、レッドフォードの魅力は言うまでもなく溢れており、後の名作「スティング」を想起せずにはいられない。
原題 THE HOT ROCK
製作国 アメリカ
製作・配給 FOX
監督 ピーター・イエーツ Peter Yates
製作 ハル・ランダース Hal Landers
製作 ボビー・ロバーツ Bobby Roberts
原作 ドナルド・E・ウェストレイク Donald E. Westlake
脚本 ウィリアム・ゴールドマン William Goldman
撮影 エドワード・R・ブラウン Edward R. Brown
音楽 クインシー・ジョーンズ Quincy Jones
出演 ロバート・レッドフォード Robert Redford
出演 ジョージ・シーガル George Segal
出演 ロン・リーブマン Ron Leibman
出演 ポール・サンド Paul Sand
出演 ゼロ・モステル Zero Mostel
出演 モーゼス・ガン Moses Gunn
出演 ウィリアム・レッドフィールド William Redfield