マーキュリー・ライジング

店舗イメージ

公開日 1998/10/10  112分


★★★★ 4.0


興行的にはブルース・ウィリス頼みで、内容もキャストもかなり地味。
ヘリでの導入部分は見事だし、銀行強盗による〝掴み〟もいいし、「ヘリに始まりヘリに終る」アクションもいいのだが・・・
ブルース・ウィリスと子供の競演によるサスペンス・アクションといえば、『シックスセンス』を思い出さずにいられないが、本作は自閉症の子供という設定もあり、台詞の遣り取りもなく暗い。

ストーリー自体も、この手の機密情報を巡る展開にしては、保護する担当役員が二人だけ、掌握する元締めが一人だけと、イラクだ何だ世界的危機だというくせに、考えられない極小設定である。
解読される危機感が全く感じられないし、NSAは殺し屋集団に見え、組織力の凄さも感じられない。
もう枠にハマったブルース・ウィリス〝刑事〟の背景がカットされているなどは、アクション的には結構だが、暗号を解読できる要因も強引だし、パズルゲームに載せる→解読される→殺すというプロットも超強引。
隙なく作られているにしても、アクションにしては女優陣に華がないし、「意外な展開」も「過激なアクション」もなく、平凡な題材と読めてしまう展開で、凡作というに相応しい。

原題  MERCURY RISING

製作国 アメリカ
製作・配給 Uni=UIP

監督 ハロルド・ベッカー Harold Becker
製作 カレン・ケーラ Karen Kehela
製作 ブライアン・グレイザー Brian Grazer
製作総指揮 ジョセフ・M・シンガー Joseph M. Singer
原作 ライン・ダグラス・ピアソン Ryne Douglas Pearson
脚本 ローレンス・コナー Lawrence Konner
脚本 マーク・ローゼンタール Mark Rosenthal
撮影 マイケル・セレシン Michael Seresin
音楽 ジョン・バリー John Barry

出演 ブルース・ウィリス Bruce Willis
出演 アレック・ボールドウィン Alec Baldwin
出演 ミコ・ヒューズ Miko Hughes
出演 シャイ・マクブライド Chi McBride
出演 キム・ディケンズ Kim Dickens