
公開日 2007/11/10 115分
『ボーン・シリーズ』最新作にして最高傑作との呼び声も高い本作であったが、「それほどでも・・・」というのが正直な印象である。
駅の中での歩きながらの脱出劇や、モロッコの追われながらの追跡劇はそれなりの工夫がされていて物語的には面白いのだが、カメラ・ワークのせいか、今ひとつスカッと感じるのものではなかった。
定番になりかかっていたカーチェイスも本作では僅か。
主人公が自らのアイデンティティーを取り戻すという精神的な物語の過程に重点を置かれたせいかもしれない。
だが、かつて殺人の立案、計画、実行を行ったジェイソン・ボーンのアイデンティティーはどうなったのか?
うやむやに扱われているのが残念。
ジュリア・スタイルズはどんどん主要人物になってくるが、今回の行動には疑問符が付くし、何の説明もフォローもない。
前作からの繋ぎは上手に練られているし、1作目から続く疑問=主人公は悪人だったのか?も解決されている。
ただ、やはりアクションが売りの作品で、見事なアクションという前振りとのギャップは埋めることができなかった。
人間が生まれるように、水の中で再生するジェイソン・ボーンの次回作はあるのか?
CGでない肉弾戦アクションとしては、『007/カジノ・ロワイヤル』の方が上だっただけに、次のハードルは更に高くなるが。
原題 THE BOURNE ULTIMATUM
製作国 アメリカ
製作 Universal Pictures
製作 Kennedy/Marshall Company
配給 東宝東和
監督 ポール・グリーングラス Paul Greengrass
製作 フランク・マーシャル Frank Marshall
製作 パトリック・クローリー Patrick Crowley
製作 ポール・L・サンドバーグ Paul L. Sandberg
製作総指揮 ジェフリー・M・ワイナー Jeffrey M. Weiner
製作総指揮 ヘンリー・モリソン Henry Morrison
製作総指揮 ダグ・リーマン Doug Liman
原作 ロバート・ラドラム Robert Ludlum
脚本 トニー・ギルロイ Tony Gilroy
脚本 スコット・Z・バーンズ Scott Z. Burns
脚本 ジョージ・ノルフィ George Nolfi
撮影 オリヴァー・ウッド Oliver Wood
プロダクションデザイン ピーター・ウェナム Peter Wenham
衣装デザイン シェイ・カンリフ Shay Cunliffe
編集 クリストファー・ラウズ Christopher Rouse
音楽 ジョン・パウエル John Powell
出演 マット・デイモン Matt Damon
出演 ジュリア・スタイルズ Julia Stiles
出演 デヴィッド・ストラザーン David Strathairn
出演 スコット・グレン Scott Glenn
出演 パディ・コンシダイン Paddy Considine
出演 コリン・スティントン Colin Stinton
出演 アルバート・フィニー Albert Finney
出演 ジョーン・アレン Joan Allen
出演 エドガー・ラミレス Edgar Ramirez