公開日 2002/03/23 111分
ラッセ・ハルストレムの映す人生模様は温かい。
様々な厳しい現実を突きつけながらも未来の微かな希望でさえもきちんとすくい取って見せてくれる。
ケヴィン・スペイシーとその娘、ジュディ・デンチ、ジュリアン・ムーア、誰もが過去に囚われており、そこから抜け出すことが出来ずにいる。
遥か祖先のルーツにまで遡ることによって、記憶以前の忌まわしい事象までを次々と暴き、自分の中の穢れた血に苦しむが、そうであってさえ、ラストには僅かな望みを飛翔させていく。
悲惨な過去を引きずり、凝り固まった思いに操られる、その立ち居振る舞いはどこかユーモラスでさえある、そんなジュディ・デンチはさすがの演技を見せる。
冒頭はバカっぽく、次第に頭良さげに見えてくるケヴィン・スペイシーは、『アルジャーノン』っぽくもあり、冒頭バカっぽかったのが、急に知的になり、あまりいただけない。
表現が抽象的、題材が余りに暗いなど、ハルストレム作品の中では個人的に好ましくない作品。
娘役を三つ子が交互に演じていたのにはビックリ。。
原題 THE SHIPPING NEWS
製作国 アメリカ
製作 ミMiramax Films
配給 アスミック・エースエンタテインメント
配給 松竹
監督 ラッセ・ハルストレム Lasse Hallstrom
製作 ロブ・コーワン Rob Cowan
製作 リンダ・ゴールドスタイン・ノウルトン Linda Goldstein Knowlton
製作 レスリー・ホールラン Leslie Holleran
製作 アーウィン・ウィンクラー Irwin Winkler
製作 ダイアナ・ポコーニイ Diana Pokorny
製作総指揮 メリル・ポスター Meryl Poster
製作総指揮 ボブ・ワインスタイン Bob Weinstein
製作総指揮 ハーヴェイ・ワインスタイン Harvey Weinstein
原作 Ｅ・アニー・プルー E. Annie Proulx
脚本 ロバート・ネルソン・ジェイコブス Robert Nelson Jacobs
撮影 オリヴァー・ステイプルトン Oliver Stapleton
音楽 クリストファー・ヤング Christopher Young
出演 ケヴィン・スペイシー Kevin Spacey
出演 ジュリアン・ムーア Julianne Moore
出演 ジュディ・デンチ Judi Dench
出演 ケイト・ブランシェット Cate Blanchett
出演 ピート・ポスルスウェイト Pete Postlethwaite
出演 スコット・グレン Scott Glenn
出演 ラリー・パイン Larry Pine