
公開日 1955/10/14 115分
★★★★★★★ 7.0
長いぞ、序章!
それはさておき、エリア・カザンによる演出、レナード・ローゼンマンの音楽、そしてジェームズ・ディーンによるアンサンブルの見事なこと。
所謂大掛かりなドラマではなく、身近な題材であるものの、テーマは大きく深い。
描写する画面の構図や映像の迫力でもって、スケールの大きさを感じさせる作品だ。
昔、映画館でリバイバル上映を観たが、やはりスクリーンで観たい。
それぞれの配役も素晴らしい演技を見せているが、何といってもジェームス・ディーン。
カザンの意図した「ナイーブ」を見事に具象化したといっていいだろう。
列車の上で凍える眼差し、豆の成長を見つめる眼差し、父親を見る目、兄の恋人を見る目。
愛情を求める多感な不良は、時代を超越して、いつの時代にも描かれる素材だが、中でもジェームス・ディーンの表現は突出している。
スタインベックの原作の一部を切り取っているせいか(原作は未読)、置いてきぼりのエピソードもあるが、胸にジンと来るラスト。
愛情の代償に罪を背負っていく覚悟を見せる姿がせつない。
採点は2回目の観賞で、辛め。
原題 EAST OF EDEN
製作国 アメリカ
製作 Warner Bros. Pictures
配給 ワーナー・ブラザース映画
監督 エリア・カザン Elia Kazan
製作 エリア・カザン Elia Kazan
原作 ジョン・スタインベック John Steinbeck
脚本 ポール・オズボーン Paul Osborn
撮影 テッド・マッコード Ted McCord
音楽 レナード・ローゼンマン Leonard Rosenman
出演 ジェームズ・ディーン James Dean
出演 ジュリー・ハリス Julie Harris
出演 レイモンド・マッセイ Raymond Massey
出演 リチャード・ダヴァロス Richard Davalos
出演 ジョー・ヴァン・フリート Jo Van Fleet