公開日 1978/02/11 139分
市川崑による金田一シリーズの第４作目。
当時、佐田啓二の娘である中井貴恵（ちなみに弟は中井貴一）の芸能界デビュー作として話題となった。
作品自体はマンネリ化が進むシリーズにあって、意外性を用意してはいるが、出来自体に反映しておらず、鑑賞後の印象はそれまでの作品のリピートのように感じられる。
岸恵子には『手毬唄』ほどの陽と陰のコントラストがなく、やけにギョロ目な仲代達矢も陰鬱な演技に;終始している。
背景にある悲恋も驚くほどのことではなく、やはり…というところに止まっている。
オープニングの時計台での惨殺（死体バラバラ）シーンは、恐いというより、かなりエグい。
作りものと判るのが逆に幸いしており、今の技術ならPG、RG指定は免れないだろう。
作り手の技による重厚感は相変わらずで、安心して観られる作品ではあるが、シリーズ中にあって、１、２を争う作品ではない。
原題 女王蜂
製作国 日本
製作・配給 東宝
監督 市川崑 Ichikawa Kon
製作 馬場和夫 Baba Kazuo
製作 田中収 Tanaka Osamu
企画 角川春樹事務所 Kadokawa Haruki
原作 横溝正史 Yokomizo Seishi
脚本 日高真也 Hidaka Shinya
脚本 桂千穂 Katsura Chiho
脚本 市川崑 Ichikawa Kon
撮影 長谷川清 Hasegawa Kiyoshi
美術 阿久根巌 Akune Iwao
衣装デザイン 長島重夫 Nagashima Shigeo
編集 小川信夫 Ogawa Nobuo
編集 長田千鶴子 Osada Chizuko
演奏 東宝スタジオ・オーケストラ Toho Studio Philharmonic
出演 石坂浩二 Ishizaka Koji
出演 中井貴恵 Nakai kie
出演 高峰三枝子 Takamine Mieko
出演 司葉子 Tsukasa Yoko
出演 岸恵子 Kishi Keiko
出演 仲代達矢 Nakadai Tatsuya
出演 萩尾みどり Hagio Midori
出演 沖雅也 Oki Masaya
出演 加藤武 Kato Takeshi
出演 大滝秀治 Otaki Hideji