
公開日 2000/11/03 130分
スケール、娯楽性、イーストウッド好みの「男臭さ」と「アメリカ万歳」が適度に融合されて、痛快な感動作に仕立て上げられている。
宇宙を舞台にするだけに、イーストウッドには珍しい程の大作であるが、やや長くは感じるものの無難に収められている。
スペースシャトルが発射されるまでのエピソードに相当掛かるので、これから宇宙での展開かと思う時点でややだれてしまう。
主人公のご老体4人は(トミー・リー・ジョーンズだけ若くないか?)
さすがの存在感を示しており、コミカルな台詞回しとともに観るものを十分に惹きつける。
ちなみに・・・
クリント・イーストウッド:1930年生 64年映画デビュー
トミー・リー・ジョーンズ:1946年生 70年映画デビュー
ドナルド・サザーランド:1934年生 63年映画デビュー
ジェームズ・ガーナー:1928年生 57年映画デビュー
ラストにはいろんな意見があるのだろうが、Fly me to the moon へと続くエンディングは、私にはすごく感動的であった。
典型的なアメリカ的カッコよさを体現している。
台詞通りにトミー・リー・ジョーンズがおいしいところを取ったようだ。
宇宙服の中の顔が見えないのも想像力をかきたてて良い。
トミー・リー・ジョーンズの恋や病には、物語を盛り上げたり、観客に展開を納得させるためにとってつけたような不自然さは否めないものの物語全体の不調和にまでは至っていない。
ロシアの衛星の秘密などは、今では古い内容となってしまったが、『アルマゲドン』などよりも遥かに上品で、筋の通った見応えのある作品である。
原題 SPACE COWBOYS
製作国 アメリカ
製作・配給 Warner Bros. Entertainment, Inc.
監督 クリント・イーストウッド Clint Eastwood
製作 クリント・イーストウッド Clint Eastwood
製作 アンドリュー・ラザー Andrew Lazar
製作総指揮 トム・ルーカー Tom Rooker
撮影 ジャック・N・グリーン Jack N. Green
美術 ヘンリー・バムステッド Henry Bumstead
編集 ジョエル・コックス Joel Cox
音楽 レニー・ニーハウス Lennie Niehaus
出演 クリント・イーストウッド Clint Eastwood
出演 トミー・リー・ジョーンズ Tommy Lee Jones
出演 ドナルド・サザーランド Donald Sutherland
出演 ジェームズ・ガーナー James Garner
出演 ジェームズ・クロムウェル James Cromwell
出演 ウィリアム・ディヴェイン William Devane
出演 マーシャ・ゲイ・ハーデン Marcia Gay Harden