
公開日 2005/05/21 118分
往年の名監督シドニー・ポラックも本作を観るにつけ、やはり近年力が衰えたのか・・・と感じざるをえない。
ストーリー自体は、テーマも良くサスペンスとして十分に成り立っているのだが、キャラクターが立っていないのが最大の難点だ。
ショーン・ペンは敏腕なのか凡人なのか判らない行動をとるし、妻を亡くした過去にも深みがない。
ニコール・キッドマンは美人過ぎるし、二転三転する行動と復讐に至る思いが見え辛い。
特殊な立場の人間が偶然に組織の機密を知ってしまう構成は、ポラック監督の名作『コンドル』に近いが、結末も作品自体の出来も大きく異なる。
製作ではまだまだ覇気を感じるが、監督業に関して言えば寂しい限りである。
尚、DVD特典にオリジナル・エンディングという別のエンディングがあるが、劇的過ぎて現実離れしている感はあるものの、ドラマチックという意味では、こちらでも良かったのではないかという気もする。
珍しく「これでもOK」と思わせる付録であった。
原題 THE INTERPRETER
製作国 アメリカ
製作・配給 UIP
監督 シドニー・ポラック Sydney Pollack
製作 ティム・ビーヴァン Tim Bevan
製作 エリック・フェルナー Eric Fellner
製作 ケヴィン・ミッシャー Kevin Misher
製作総指揮 G・マック・ブラウン G. Mac Brown
製作総指揮 アンソニー・ミンゲラ Anthony Minghella
製作総指揮 シドニー・ポラック Sydney Pollack
原案 マーティン・スティルマン Martin Stellman
原案 ブライアン・ウォード Brian Ward
脚本 チャールズ・ランドルフ Charles Randolph
脚本 スコット・フランク Scott Frank
脚本 スティーヴン・ザイリアン Steven Zaillian
撮影 ダリウス・コンジ Darius.Khondji
編集 ウィリアム・スタインカンプ William Steinkamp
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード James Newton Howard
出演 ニコール・キッドマン Nicole Kidmon
出演 ショーン・ペン Sean Penn
出演 キャサリン・キーナー Catherine Keener
出演 イェスパー・クリステンセン Jesper Christensen
出演 イヴァン・アタル Yvan Attall