恐怖の報酬

店舗イメージ

公開日 1954/07/25  149分


★★★★★★ 6.0


命知らずの男達が賞金目当てに、険しい山道をボロトラックでニトログリセリン運搬する物語。
何とも上手いタイトルであり、またプロットを聞いただけで観たくもなる作品だ。
ウィリアム・フリードキンによるハリウッド・リメイク版の評価も高いが、オリジナルはこちら。
ただ、物語の中心となるトラックの出発までの話が長い。
運搬を引き受けざるを得ない土地の環境や、登場人物の性格を描くのに時間を費やしすぎている。
このように時間が長くても、例えば『七人の侍』のように、七人集まるまでの過程や人物紹介が面白いのなら良いが、そうでないのが残念。
運搬が始まってからは、漸く話が引き締まって、期待を裏切らない面白い展開が続く。
そして、予想できるとはいえ、このラストこそタイトルの意味をなす結末といえよう。

原題  LE SALAIRE DE LA PEUR

製作国 フランス
製作国 イタリア
製作・配給 東和

監督 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー Henri-Georges Clouzot
原作 ジョルジュ・アルノー Georges Arnaud
脚本 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー Henri-Georges Clouzot
撮影 アルマン・ティラール Armand Thirard
音楽 ジョルジュ・オーリック Georges Auric

出演 イヴ・モンタン Yves Montand
出演 シャルル・ヴァネル Charles Vanel
出演 ペーター・ヴァン・アイク Peter Van Eyck
出演 フォルコ・ルリ Folco Lulli
出演 ヴェラ・クルーゾー Vera Clouzot