公開日 2006/07/01 114分
女性９人の物語を綴ったオムニバス。
だが、この邦題はいただけない。
「美しさ」に焦点をあてた作品ではないからだ。
単に女性受けを狙ったとしか思えない。
登場人物はあちこちで繋がりがあったりして、人と人との繋がりが強調されており、作り方としては最近では『クラッシュ』に近いか。
お墓参りのエピソードで締めるのは、黒澤作品の『夢』のお葬式で締める作りを彷彿させたが、『夢』が明るさを強調して終わるのに対して、こちらは暗く悲劇的に締めている。
しかし、カメラの１回転で表現する手法は見事。
私としては、ヒステリックな主人公に堪えられなかったり（１話、３話）、微妙な心の機微の描写にイライラしたり（２話）であった。
男性には向かないかもしれない。
各話を短くして効果を狙った１シーン１カットは間延びした印象を受けてしまったし、動き回るカメラは逆に「カメラ」自体を意識させてしまった。
キャストは結構豪華だが勿体なくも思える作品であった。
初めて行った「京都シネマ」はスクリーンの小ささに驚き！
各ストーリー全部の頭に必ず音が途切れた！
だが新しく綺麗なので、単館系としては及第点だろう。
原題 NINE LIVES
製作国 日本
製作・配給 エレファント・ピクチャー
監督 ロドリゴ・ガルシア Rodrigo Garcia
製作 ジュリー・リン Julie Lynn
製作総指揮 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ Alejandro Gonzalez Inarritu
脚本 ロドリゴ・ガルシア Rodrigo Garcia
撮影 ハビエル・ペレス・グロベット Xavier Perez Grobet
音楽 エド・シェアマー Ed Shearmur
出演 キャシー・ベイカー Kathy Baker
出演 エイミー・ブレネマン Amy Brenneman
出演 エルピディア・カリーロ Elpidia Carrillo
出演 グレン・クローズ Glenn Close
出演 スティーヴン・ディレイン Stephen Dillane
出演 ダコタ・ファニング Dakota Fanning
出演 ウィリアム・フィクトナー William Fichtner
出演 リサ・ゲイ・ハミルトン Lisa Gay Hamilton
出演 ホリー・ハンター Holly Hunter
出演 シシー・スペイセク Sissy Spacek
出演 ロビン・ライト Robin Wright
出演 メアリー・ケイ・プレイス Mary Kay Place
出演 イアン・マクシェーン Ian McShane