
公開日 2005/02/11 99分
★★★★★★★ 7.0
公開時の宣伝、キャストともに地味なため話題に上ることの少ない本作であるが、意外な展開も用意されたサスペンスであり、また社会派ドラマとしても強烈な訴えかけを持つ骨太な作品に思えた。
この作品がバランスを保てるかどうかは、「超能力」の部分をよしとして観られるかどうかに掛かっている。
X-FILE的ストーリーを嘘話として観る人にとっては、この作品も同様であろう。
公開前に展開をばらすようなイントロがあったこともこの作品の面白さを損なう一因であったであろう。
ベン・キングズレーは、彼あっての本作とも言わせる程の演技を見せており、アメリカの幼児誘拐の現状を痛烈に抉っている。
アーロン・エッカートとの繋がりがもう少しきっちり描けていれば良かった気もするが許容範囲内であろう。
キャリー=アン・モスは刺身のつま。
タイトルの『サスペクト・ゼロ』は、観る前は「どうだかなぁ~」という印象であったが、観た後には「なるほど」と思わせる良いタイトルだ。
『サスペクト・ゼロ』=変態野郎への怒りが漲る作品であり、それは超能力云々を凌駕して心地よい。
ややグロっぽい描写もあるが仕方あるまい。
評判の割には気に入った拾い物の作品である。
原題 SUSPECT ZERO
製作国 アメリカ
製作・配給 SPE(ソニーピクチャーズエンターテインメント)
監督 E・エリアス・マーヒッジ E. Elias Merhige
製作 ゲイ・ヒルシュ Gaye Hirsch
製作 E・エリアス・マーヒッジ E. Elias Merhige
製作 ポーラ・ワグナー Paula Wagner
製作総指揮 モリッツ・ボーマン Moritz Borman
製作総指揮 ガイ・イースト Guy East
製作総指揮 ゲイリー・ルチェッシ Gary Lucchesi
製作総指揮 トム・ローゼンバーグ Tom Rosenberg
製作総指揮 ジョナサン・サンガー Jonathan Sanger
製作総指揮 ナイジェル・シンクレア Nigel Sinclair
原案 ザック・ペン Zak Penn
脚本 ザック・ペン Zak Penn
脚本 ビリー・レイ Billy Ray
撮影 マイケル・チャップマン Michael Chapman
音楽 クリント・マンセル Clint Mansell
出演 アーロン・エッカート Aaron Eckhart
出演 ベン・キングズレー Ben Kingsley
出演 キャリー=アン・モス Carrie-Anne Moss
出演 ハリー・J・レニックス Harry J.Lennix
出演 ケヴィン・チャンバーリン Kevin Chamberlin
出演 ウィリアム・メイポーザー William Mapother