
公開日 2005/03/26 130分
ジョナサン・デミ監督による『影なき狙撃者』のリメイク版。
オリジナル未見のため比較はできないが、ユナイテッド・シネマ限定公開の本作、キャストも結構いいのにもかかわらず、全く公開を知らない人も多いのではないか。
だがこの内容を観れば、確かに限定公開が関の山なのかもしれない。
このような形でのイラク戦争批判は、日米ともに眉間に皺ものであろうから。
思わず『ジェイコブズ・ラダー』を思い出してしまった内容である。
ストーリーの核となる部分を除いたとしても、様々な要素を詰め込みすぎた感がある。
もっと話を削ぎ落として、暗殺に纏わる展開に集中した方が、よりスリリングになって良かったのでないか。
メリル・ストリープという大物を使ってしまった故に、出演シーンが多く、演技は上手いが歪な親子愛はどうも本作を澱ませてしまっている。
ドイツ人(?)の医者のエピソードも何なのだ、あれは。
医者の手術で完治した主人公が、操る声に「ガーン」となると見せかけて・・・と深読みした私がバカだった。
デンゼル・ワシントンの孤独感などの内面をもっとえぐって欲しかった。
ストーリーの核となる部分をどれだけリアルに受け取れるかで、話へののめり込みようは大きくことなるであろう。
悪くはないが、万人ウケは難しい。
原題 THE MANCHURIAN CANDIDATE
製作国 フランス
製作国 イギリス
配給 ギャガ
監督 フランソワ・オゾン Francois Ozon
製作 オリヴィエ・デルボス Olivier Delbosc
製作 マルク・ミソニエ Marc Missonnier
脚本 フランソワ・オゾン Francois Ozon
脚本 エマニュエル・ベルンエイム Emmanuele Bernheim
撮影 ヨリック・ルソー Yorick Le Saux
音楽 フィリップ・ロンビ Philippe Rombi
出演 シャーロット・ランプリング Charlotte Rampling
出演 リュディヴィーヌ・サニエ Ludivine Sagnier
出演 チャールズ・ダンス Charles Dance
出演 ジャン=マリー・ラムール Jean-Marie Lamour
出演 マルク・ファヨール Marc Fayolle
出演 ミレイユ・モセ Mireille Mosse