公開日 2005/05/21 116分
アメリカで英雄視される職業の一つである消防士をドラマチックに、手堅く描いた作品。
9.11後なればこそのウェット感であるが、アメリカの消防士はこんなに過酷なんだと思わせる。
素手で炎に向かっていく様は（日本ではないらしい）、〝男〟っぽさが滲み出るカッコよさだ。
職場でビリヤードをしたり、結婚式に消防車と使うなど、日本では考えられない「アメリカ的おおらかさ」が出ていて良いが、逆に日本の消防士の様々な泥臭い過酷さを思うと、本当はどっちがよりヒーローらしいのかとも考えさせられる。
何はともあれ、「華のない」ホアキンは、今回もしっかりと〝らしさ〟を出しており、上手さを見せる。
『サイン』ではメル・ギブスンと兄弟役を演じたが、益々メル・ギブスンに似てきた感がある。
トラボルタも悪人はもとより、善人的ボスを演じても風格が出てきた。
現在と回想のシーンを織り交ぜた演出もありふれてはいるが、きっちりと構成されており、安心して観ることができて、ぐぐっと胸にくるシーンは幾つもあった。
邦題はいただけないが、奇をてらわない構成と、特撮に頼らないスペクタルで、充分鑑賞に堪えうる佳作である。
ちなみに、原題は「はしご車49番隊」。。
原題 LADDER 49
製作国 アメリカ
配給 東宝東和
監督 ジェイ・ラッセル Jay Russell
製作 ケイシー・シルヴァー Casey Silver
製作総指揮 アーミアン・バーンスタイン Armiyan Bernstein
製作総指揮 マーティ・Ｐ・ユーイング Marty P. Ewing
脚本 ルイス・コリック Lewis Colick
撮影 ジェームズ・Ｌ・カーター James L. Carter
音楽 ウィリアム・ロス William Ross
出演 ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix
出演 ジョン・トラヴォルタ John Travolta
出演 ジャシンダ・バレット Jacinda Barrett
出演 ロバート・パトリック Robert Patrick
出演 モリス・チェスナット Morris Chestnut
出演 ビリー・バーク Billy Burke
出演 バルサザール・ゲティ Balthazar Getty
出演 ケヴィン・チャップマン Kevin Chapmanl