フォーリング・ダウン

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公開日 1993/07/24  118分


★★★★★★ 6.0


シューマカー監督とマイケル・ダグラスの代表作の1本と言えるコワイ作品である。
だんだんどキレていく中年サラリーマンの狂気は同時にアメリカの抱える矛盾を見事に映し出している。
おそらく主人公の怒りに触れる事象は多かれ少なかれ多くのアメリカ人が日常的に感じることなのであろう。
軍事産業でのリストラ、慢性的な渋滞、人種間の摩擦、家族崩壊・・・等々。

バーガーショップで「写真と違う!」とか「意味のない道路工事をするな!」なんてのには「日本と同じだ。うんうん」と頷きながら笑えたが、確かにこのような小さな怒りを真に受けてたら、狂気に到達するのかもしれない。
決して異常者を描いているとは片付けられないのだ。

社会の風刺を強烈にテンポよく交えた本作はアクション映画としても一級である。
刑事役のロバート・デュヴァルと時間軸で対比的に描いており、ラストで両者が向き合うことになるのであるが、ロバート・デュヴァル部分が平凡で弱いのがやや難点であろう。

原題  FALLING DOWN

製作国 アメリカ
製作・配給 ワーナーブラザース

監督 ジョエル・シューマカー Joel Schumacher
製作 アーノルド・コペルソン Arnold Kopelson
製作 ハーシェル・ワイングロッド Herschel Weingrod
製作 ティモシー・ハリス Timothy Harris
製作総指揮 アーノン・ミルチャン Arnon Milchan
脚本 エブ・ロー・スミス Ebbe Roe Smith
撮影 アンジェイ・バートコウィアク Andrzej Bartkowiak
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード James Newton Howard

出演 マイケル・ダグラス Michael Douglas
出演 ロバート・デュバル Robert Duvall
出演 レイチェル・ティコティン Rachel Ticotin
出演 フレデリック・フォレスト Frederic Forrest
出演 チューズデイ・ウェルド Tuesday Weld
出演 ロイス・スミス Lois Smith
出演 バーバラ・ハーシー Barbara Hershey