
公開日 1976/03/13 125分
この時代の代表作でもある社会派作品。
パチーノとカザールのダメ人間っぷりが素晴らしい。
暑い暑い夏の一日と、その熱に浮かされるように盛り上がっていく群集。
タイトルがいい。『DOG DAY AFTERNOON=狼たちの午後』。
この犯人と人質、また犯人と群集との共感は何だろう。
一時はヒーローのように持ち上げられながらも、結局彼らは無残に撃ち殺され、逮捕される。
その時の彼らを庇うものは誰一人いない。
捕まったパチーノの表情演技が印象的だ。
銀行強盗をリアルに描き、以後の作品群に大きな影響を与えた作品であることは間違いない。
強盗の前から後までも、ずっと『どうすりゃいいんだっ!』というパチーノの心の叫びが聞こえてきそうである。
ドキュメント・タッチで、テンポは淡々としているが、観る者の心をえぐる一作である。
原題 DOG DAY AFTERNOON
製作国 アメリカ
製作・配給 ワーナーブラザース
監督 シドニー・ルメット Sidney Lumet
製作 マーティン・ブレグマン Martin Bregman
製作 マーティン・エルファンド Martin Elfand
原作 P・F・クルージ P. F. Kluge
原作 トマス・ムーア Thomas Moore
脚本 フランク・ピアソン Frank Pierson
撮影 ヴィクター・J・ケンパー Victor J. Kemper
出演 アル・パチーノ Al Pacino
出演 ジョン・カザール John Cazale
出演 チャールズ・ダーニング Charles Durning
出演 ジェームズ・ブロデリック James Broderick
出演 クリス・サランドン Chris Sarandon