
公開日 2005/02/26 95分
TVのCMにも流されず、話題にもならず、短期間でロードショーを終えた作品であるが、これが何と面白いことか!
全く隙のない展開で、飽きるどころか観客を掴んだまま一気にラストまで見せてしまう。
各エピソードを引き摺ることなく、次へ次へと進んでいく割り切った演出は見事であり、この新鋭監督は今後注目せざるを得ないであろう。
携帯電話を使った様々なアイデアもそれぞれに固執することなく散りばめられており、適度にコミカルな展開も織り交ぜながら、実にすっきりとしたアクションに仕上がっている。
ドキーッとする恐怖シーンやド派手な破壊シーン、お色気のサービスなどなくても、これほど面白い作品が作れるという見本のような作品である。
それだけに誰もが安心して楽しめるとも言える。
クリス・エヴァンス、キム・ベイジンガー等、地味目な配役であるが、これがかえって「○○様映画」のような主役を引き立たせたスーパーマン的映画にならず、等身大に見せることに繋がっている。
宣伝(ポスター、チラシ等)はえらくサスペンスタッチで、これを見て観賞を避けた人は気の毒である。
例え短期間の上映作品であっても、もう少し的を得た宣伝をして貰いたい。
ともあれ、私としては誰にでも薦めることのできる痛快なアクション作品である。
原題 CELLULAR
製作国 アメリカ
製作 New Line Cinema
製作 Electric Entertainment
製作 LFG Filmproduktions & Company
配給 日本ヘラルド映画
監督 デヴィッド・R・エリス David R. Ellis
製作 ディーン・デヴリン Dean Devlin
製作 ローレン・ロイド Lauren Lloyd
製作総指揮 ダグラス・カーティス Douglas Curtis
製作総指揮 キース・ゴールドバーグ Keith Goldberg
原案 ラリー・コーエン Larry Cohen
脚本 クリス・モーガン Chris Morgan
撮影 ゲイリー・カポ Gary Capo
プロダクションデザイン ジェームズ・ヒンクル Jaymes Hinkle
衣装デザイン クリストファー・ローレンス Christopher Lawrence
編集 エリック・A・シアーズ Eric A. Sears
音楽 ジョン・オットマン John Ottman
出演 キム・ベイシンガー Kim Basinger
出演 クリス・エヴァンス Chris Evans
出演 ウィリアム・H・メイシー William H. Macy
出演 ジェイソン・ステイサム Jason Statham
出演 ノア・エメリッヒ Noah Emmerich