フィッシャー・キング

店舗イメージ

公開日 1992/04/04  137分


★★★ 3.0


ハート・ウォーミングにギリアム・ワールドを楽しめる一作。
逆にギリアムの感覚を許容できる方でないとハートウォームどころか厳しい作品になってしまのだが…。
観客を乗せるということをしない監督なので、ノリを重視して観れば大変なことになる。
例えば、ロビン・ウィリアムズが赤い騎士を追いかけて疾走するシーン。
追いに追って、それにジェフ・ブリッジスは息も絶え絶えに付いて行く。
観客も同様だ。追って追って、追いまくった末に『いい景色だな(しかもたいした風景描写はない)』。
それはないだろう!

聖杯を盗みに入った先の老人が自殺を図っているなど、コメディともシリアスとも暗喩とも取り難い話になっているなど、作者の意図が掴み辛いのも相変わらずだ。
その一方、駅(通路?)の雑踏がダンスシーンに変わるシーンや、夜のセントラルパークを素っ裸でねっ転がるシーン、ロビン・ウィリアムスのデートシーン等、印象的なシーンは面目躍如で、ここらにハマる人も多いのであろう。
いずれにせよ、個性的であるがゆえに、好き嫌いのハッキリ分かれる作品だと思う。
好きだという人が大多数を収めることはないと思うが。

原題  THE FISHER KING

製作国 アメリカ
製作・配給 Tri=COL

監督 テリー・ギリアム Terry Gilliam
製作 デブラ・ヒル Debra Hill
製作 リンダ・オブスト Lynda Obst
脚本 リチャード・ラグラヴェネーズ Richard LaGravenese
撮影 ロジャー・プラット Roger Pratt
音楽 ジョージ・フェントン George Fenton

出演 ロビン・ウィリアムズ Robin Williams
出演 ジェフ・ブリッジス Jeff Bridges
出演 マーセデス・ルール Mercedes Ruehl
出演 アマンダ・プラマー Amanda Plummer
出演 キャシー・ナジミー Kathy Najimy