公開日 2025/3/28 133分
★★★★★★★ 7.0
ジェンダーレスの時代になってこのような作品が生まれるとは、映画は時代とともにあることをつくづく感じさせられる。
それも今ならではの価値観がよく解る作品だ。
しかも、本作はミュージカルという今や変化球な仕立てで…なにもミュージカルにしなくても…という評価もあるが、まだまだ剣のある世界を音楽が柔らかく表現していると思う。
今後、時代の変遷とともにこの価値観も変わっていくことは確かだ。
描かれる人権派弁護士は、本来の容姿を得たなら、本当の自分を得たなら、人は変わると主張する。
確かに当初はそのように物事は進むかと見えたのだが、人間の欲深さはとどまることがない。
更には見えていなかった元妻の想いなどが重なり様々な欲が交錯していく。
気づかれないのが奇跡、と敢えて台詞で説明するほどにあり得ない設定でもあり、コメディやミュージカルなど様々な要素をごった煮にしたチープ感もあるものの、観るものを惹きつける熱量を感じる。
そもそもが麻薬王であるので、当初の予想を覆すことはないのが少し残念ではあるが、このような展開にしか致し方ないのも理解できる。
本作はオスカー最多の13ノミネートで、当初は最有力と目されていたが、カルラ・ソフィア・ガスコンの発言によって、一気に賞レースから外れた。
私自身も鑑賞を躊躇したのだが、それほどに今は製作側の素行が作品に影響を及ぼす時代であり、「作品は別物」という意見はますます後退しているのを感じざるをえない。
その意味でも時代を象徴する作品になったと思う。
原題 EMILIA PEREZ
製作国 フランス
製作国 ベルギー
製作国 メキシコ
製作 Why Not Productions
製作 Page 114
製作 Pathé
配給 ギャガ
監督 ジャック・オディアール Jacques Audiard
脚本 ジャック・オディアール Jacques Audiard
撮影 ポール・ギローム Paul Guilhaume
衣装デザイン ヴィルジニー・モンテル Virginie Montel
編集 ジュリエット・ウェルフラン Juliette Welfling
音楽 クレモン・デュコール Clement Ducol
音楽 カミーユ Camille
出演 ゾーイ・サルダナ Zoe Saldana
出演 カルラ・ソフィア・ガスコン Karla Sofia Gascon
出演 セレーナ・ゴメス Selena Gomez
出演 アドリアナ・パズ Adriana Paz