ブルータリスト

店舗イメージ

公開日 2025/2/21  215分


★★★★★★★ 7.0


ブルータリストとは、1950~70年代に流行した建築様式「ブルータリズム」の建築家。コンクリート打ちっぱなしなど、素材を活かしたブルータル(荒々しい、武骨)なデザインが特徴らしい。
そういわれると、コンクリート打ちっぱなしって流行ったなあ。
打ちっぱなしの外壁は一見簡素に見えるが、通常の外壁よりも高額だと聞いた。
その大元ともなった移民の建築家が辿る挫折やサクセスストーリーかと思っていたら、吃驚する展開だった。

上映時間も含めて所謂大河ドラマ風だと思っていたら、意外にも主人公のプライベートに落とし込まれていく結末には賛否が分かれると思う。
本作は実在の人物を扱っていない(これも意外!)ことからも、本作の稀な個性として良かったと思う。

強烈な光は濃い影を落とす。
オープニング早々、逆さに映し出される自由の女神像に象徴されるように、戦中戦後のアメリカの眩いばかりのチカラとその影。
才能があるばかりに得る栄光、受ける暴力、屈辱、罪。
個人の罪が描かれているようで、戦後のアメリカの著しい成長とアメリカ第一主義の影を、このように描くとは。トランプ政権が描く「Great America」の影さえも思い浮かべてしまう。

ただ、現代よりも遥かに強権的であったこの時代に、妻(フェリシティ・ジョーンズ)の取った行動は、本作のような展開を現実に得るだろうか?握りつぶされるのが常であり、今の価値観に則った描写ではないだろうか、とは訝しんでしまう。

登場人物と役者はすべて素晴らしいし、画も見入ってしまうものが多い。
芸術家にも近い建築家から想像されるロマンチックな描写がないこと、ハリウッドで評価を得難いのも容易に想像できる内容から、世評は辛いものがあるとは思うが、印象的な作品であるのは間違いない。

原題  THE BRUTALIST 

製作国 アメリカ
製作国 イギリス
製作国 ハンガリー
製作 Brookstreet Pictures
製作 Kaplan Morrison
配給 パルコ
配給 ユニヴァーサル映画

監督 ブラディ・コーベット Brady Corbet
製作 ブラディ・コーベット Brady Corbet
製作 トレヴァー・マシューズ Trevor Matthews
脚本 ブラディ・コーベット Brady Corbet
脚本 モナ・ファストボルド Mona Fastvold
撮影 ロル・クローリー Lol Crawley
プロダクションデザイン ジュディ・ベッカー Judy Becker
衣装デザイン ケイト・フォーブス Kate Forbes
編集 ダーヴィド・ヤンチョ David Jancso
音楽 ジュディ・ベッカー Judy Becker

出演 エイドリアン・ブロディ Adrien Brody
出演 フェリシティ・ジョーンズ Felicity Jones
出演 ガイ・ピアース Guy Pearce
出演 ジョー・アルウィン Joe Alwyn
出演 ラフィー・キャシディ Raffey Cassidy