きみの鳥はうたえる

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公開日 2018/9/1  106分


★★★★ 4.0


これほど余白の多い作品も珍しいのではないか。
主人公の3人ともが危うい雰囲気を湛えているのだが、その危うさの発露の源がよく分からない。
現代はこれほどまでに働かなくても遊んで暮らしていけるのか?と思う。

一部の言葉に極端に敏感で、他の面では傍若無人な主人公の幼稚な性格に感情移入するのは難しい。
"僕"はなぜこれほど優遇されるのか。
静雄は何故ここまで母親に心配されたり、職質を受けたりするのか。
佐知子の恋愛体質はまあ、ありえるんだろうけど。

ラストは確かにどのようにも解釈はできるが、3人の夏が終わることは確かだ。
短い函館の一夏の3人の若者のストーリー。
2人が近付けば1人がはみ出す構図。
この切羽詰まった暮らしのどこに永遠を感じたのだろうか。

原題  きみの鳥はうたえる 

製作国 日本
製作 函館シネマアイリス
配給 コピアポア・フィルム
配給 函館シネマアイリス

監督 三宅唱 Miyake Syo
製作 菅原和博 Sugawara Kazuhiro
原作 佐藤泰志 Satoh Yasushi
脚本 トーマス・ヤーン Thomas Jahn
撮影 四宮秀俊 Shinomiya Hidetoshi
美術 井上心平 Inoue Shinpei
音楽 Hi’Spec Hi'Spec

出演 柄本佑 Emoto Tasuke
出演 石橋静河 Ishibashi Shizuka
出演 染谷将太 Sometani Syota
出演 足立智充 Adachi Tomomitsu
出演 山本亜依 Yamamoto Ai
出演 柴田貴哉 Shibata Takaya
出演 渡辺真起子 Watanabe Makiko
出演 萩原聖人 Hagiwara Masato