侍タイムスリッパー

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公開日 2024/8/17  131分


★★★★★★ 6.0


低予算をベースに「ノーカットでゾンビ映画を撮る」を命題にした『カメラを止めるな』と似て、「低予算で時代劇を撮る」でヒットしたことによる話題作。
2024年の流行語大賞にもノミネートされた話題作だけあって、コメディタッチと人情劇が上手く融合していて面白い。

江戸時代の侍が現代にタイムスリップ。
主人公が異時代にタイムスリップする物語は多いが、主人公が現代にタイムスリップしてくるパターンは少ない。

タイムスリップ直前、暗殺に対峙した相手が同じ場所の何年も前にタイムスリップしていた。
その見せ方が上手い。
その相手も現代時代にそぐうべく、苦難の時間を過ごしたモンタージュが感動的だった。

いかに自分が生まれ育ったとしても、置かれた時代、環境に合わせて生きるしかないのだ。
その覚悟が侍的なのだ。
「すべる」や「落ちる」を言ってはいけないくだりは新喜劇的。
ただ、映画で真剣を使うとしたのにはドン引きしてしまった。リアル侍であったとしても、だ。
勝新の息子の事件をリアルタイムで知ってるのも大きいのだが。
これを今のモラルで許してはいけないと思う。
というか、現代に生きる覚悟の侍がなぜここだけ真剣に拘るのか、ストーリーの背骨が折れた気がした。
刀は武士の心だからなのか。

背筋の通った侍の立ち姿。まあカッコいいよね。

英題  A SAMURAI IN TIME 

製作国 日本
製作 未来映画社
製作 東映京都
配給 未来映画社 

監督 安田淳一 Yasuda Junichi
脚本 安田淳一 Yasuda Junichi
撮影 安田淳一 Yasuda Junichi
時代衣装 古賀博隆 Koga Hirotaka
時代衣装 片山郁江 Katayama Ikue
編集 安田淳一 Yasuda Junichi

出演 山口馬木也 Yamaguchi Makiya
出演 冨家ノリマサ Fuke Norimasa
出演 沙倉ゆうの Sakura Yuno
出演 峰蘭太郎 Mine Rantaro
出演 庄野崎謙 Shonozaki Ken
出演 紅萬子 Kurenai Manko
出演 福田善晴 Fukuda Yoshiharu
出演 井上肇 Inoue Hajime
出演 安藤彰則 Ando Akinori
出演 田村ツトム Tamura Tsutomu