
公開日 2022/11/18 116分
★★★★★ 5.0
原作はポール・ギャリコの小説。
舞台は当時を再現していると思われる。
主人公は既に老境のミセス・ハリス。
夫は既に戦争で他界している。
家政婦の仕事をしながら僅かな蓄えと、幸運過ぎる資金をつぎ込んで、憧れのパリへ、ディオールのオートクチュールを買いに旅立つストーリー。
家政婦のおばあちゃんがディオールのドレス?『どこへ着ていくのよ』は台詞にもある。
自分の望むところへは、どんな暮らしだって、何歳だって関係ない!
現在ならではのテーマかもしれない。
例えるならば、『世界最速のインディアン』の女性版とでもいったところか、とは思ったものの…。
まあ、パリではドレスだけでなく、富豪への失恋もあったり、漸く手にしたドレスを貸してしまって焼かれたりと、夢に向かう高潔さだけではないモヤモヤや、余りも凡庸な展開もあって、主人公には感情移入はし辛い部分がある。
シンデレラストーリーと慎ましい暮らしのどちらを魅力的に見せようとしているのかが解かり難いし、最終的に旅立ちの原点に戻っても、「おいおい」と突っ込みたくはなる。
レスリー・マンヴィルのスタイルはもとより、観る前から予想されたストーリーを、この予定調和の帰結で、観客は溜飲を下げることができるのだろうか。
原題 MRS. HARRIS GOES TO PARIS
製作国 イギリス
製作 Moonriver
製作 Superbe Films
製作 Hero Squared
配給 パルコ
配給 ユニヴァーサル
監督 アンソニー・ファビアン Anthony Fabian
製作 アンソニー・ファビアン Anthony Fabian
製作総指揮 フィリップ・カルカッソンヌ Philippe Carcassonne
製作総指揮 レスリー・マンヴィル Lesley Manville
原作 ポール・ギャリコ Paul Gallico
脚本 キャロル・カートライト Carroll Cartwight
脚本 アンソニー・ファビアン Anthony Fabian
撮影 フェリックス・ウィーデマン Felix Wiedemann
美術 ルチアーナ・アリジ Luciana Arrighi
衣装デザイン ジェニー・ビーヴァン Jenny Beavan
編集 バーニー・ピリング Barney Pilling
音楽 ラエル・ジョーンズ Rael Jones
出演 レスリー・マンヴィル Lesley Manville
出演 イザベル・ユペール Isabelle Huppert
出演 ランベール・ウィルソン Lambert Wilson
出演 アルバ・バチスタ Alba Baptista
出演 リュカ・ブラヴォー Lucas Bravo