セント・オブ・ウーマン/夢の香り

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公開日 1993/4/29  157分


★★★★★★★★ 8.0


話自体はそんなにドラマチックでなく、スゴイ展開があるわけでもない。
それでも、ありふれた題材でも、才能ある作り手が丹念に作れば、これほどまでに面白い作品ができる、という典型である。

主人公は堅物の元軍人。酒好き、女好き、車好き。
この三拍子は男としてある意味典型であるが、主人公は突き抜けている(それが得も言われぬ魅力となっているのだが)。
そして盲目で、現実には知り合いになりたいとは思えない横暴・我儘ぶりなのであるが、妙に引き付けられる人物、この人物をパチーノがベストとも言える演技で見せてくれる。
この主人公と、当初は反発し合っていたクリス・オドネルとの心の交流がキッチリと描かれ、ラストのクライマックスへと導かれる。
オープニングのパチーノ圧倒的な演技でパンチを食らわせて、最後には観ている側もパチーノがカッコよく見えるのように流す、この監督のしたたかさ。まさに職人といえる名監督である。

原題  SCENT OF A WOMAN

製作国 アメリカ
製作 ユニバーサル映画 Universal Pictures
製作 City Light Films
配給 ユニヴァーサル映画
配給 CIC 

監督 マーティン・ブレスト Martin Brest
製作 マーティン・ブレスト Martin Brest
製作総指揮 ロナルド・L・シュワリー Ronald L. Schwary
脚本 ボー・ゴールドマン Bo Goldman
撮影 ドナルド・ソーリン Donald Thorin
音楽 トーマス・ニューマン Thomas Newman

出演 アル・パチーノ Al Pacino
出演 クリス・オドネル Chris O'Donnell
出演 ジェームズ・レブホーン James Rebhorn
出演 ガブリエル・アンウォー Gabrielle Anwar
出演 フィリップ・シーモア・ホフマン Philip Seymour Hoffman
出演 ロン・エルダード Ron Eldard