
公開日 2021/9/10 114分
★★★★★ 5.0
閉館した街の映画館を復興するために奔走する主人公と映画館の支配人を描く現在と、主人公の動機づけをした教師との過去が並行して描かれる。
女優と落語家とお笑いタレントというかなりの冒険キャストであるが、当て書きかと思えるほど、それぞれハマっている、台詞のやり取りが面白い、コメディタッチ強めな作品。
映画館の復興ストーリーは陳腐な題材であるが、311を無視することができない福島が舞台に絡められている。
ちなみに製作は福島中央テレビ。
主人公の母親が身体の弱い弟への放射能の影響を心配するあまり病的になる等、原発問題について地方TVとしては精一杯の表現かもしれない。
大久保さんの最後や映画館の復興など、展開ありきでご都合的ではあるし、主人公の映画にかける想いも十分に描けてはいないと思うが(恩師の想いを継いだとて)、涙あり笑いありで飽きずに観ていられる。
実際、TVドラマの前日譚らしい。
二本立てのカップリングの妙や、『喜劇 女の泣きどころ』を持ち出す妙、「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」の台詞の妙、吉行和子や大和田伸也などのベテランキャストなどいろんな映画ファンに刺さる部分はある。
初見の監督・脚本のタナダユキは芸術家肌というよりも職人肌の印象。
原題 浜の朝日の嘘つきどもと
製作国 日本
製作 福島中央テレビ
製作 ポニーキャニオン
製作 ワーナーミュージック・ジャパン
製作 クロックワークス
製作 株式会社 トーハン
配給 ポニーキャニオン
監督 タナダユキ Tanada Yuki
脚本 タナダユキ Tanada Yuki
撮影 増田優治 Masuda yuji
美術 井上心平 Inoue Shinpei
衣装デザイン 宮本茉莉 Miyamoto Mari
編集 宮島竜治 Miyajima Ryuji
出演 高畑充希 Takahata Mitsuki
出演 大久保佳代子 Okubo Kayoko
出演 柳家喬太郎 Yanagiya Kyotaro
出演 甲本雅裕 Koumoto Masahiro
出演 佐野弘樹 Sano Hiroki
出演 神尾佑 Kamio Yu
出演 竹原ピストル Takehara Pistol
出演 光石研 Mitsuishi Ken
出演 吉行和子 Yoshiyuki Kazuko