
公開日 2018/10/13 100分
★★★★★★ 6.0
「ひびこれこうじつ」だと思っていた。
「にちにちこれこうじつ」と読むそうな。
「にちにちこれこうにち」と読む説もあるそうな。どっちにしても間違ってたけど。
Wikipediaによると、文字通りには「毎日毎日が素晴らしい」という意味である。
そこから、毎日が良い日となるよう努めるべきだと述べているとする解釈や、さらに進んで、そもそも日々について良し悪しを考え一喜一憂することが誤りであり、常に今この時が大切なのだ、あるいは、あるがままを良しとして受け入れるのだ、と述べているなどとする解釈がなされている。
さて物語は茶道を背景にした主人公の成長譚。
最初は作法の意味を探る主人公達に対して、意味を教えるのではなく「そうなってるの」「最初は形だけで後から心が入ってくる」などと茶道教室のように始まる。
茶道とは離れた失恋エピソード等々も悪いとは思わない。
茶道がすべての人生ではないし、他の経験が茶道に活きることもあるだろう。
はたして主人公は凄い師匠になるわけでもないのだが、お稽古事を10年以上も続けられる姿勢と、一本の筋が通った人生には、フラフラと日々を暮らしている私には魅力的。
お稽古事とは達成することでも達人になることでもなく、日々の違い、移ろいを感じる心を磨くことなのだと。まあフェリーニの『道』は初見で感動したけど。
樹木希林の遺作であり、はまり役だと思う。こんな師匠、居そう。
黒木華とカラーの異なる多部未華子もいい。
実際はこの程度の茶道の経験者が殆どなんだろうな。
このキャスティングは絶妙。
茶室の掛け軸や調度品はさっぱり解らないが、意味があるんだろうなとは思う。
また観たいと思わせる作品。
原題 日日是好日(にちにちこれこうじつ)
製作国 日本
製作 「日々是好日」製作委員会
製作 ハピネット
製作 テレビ東京
製作 東京テアトル
製作 パルコ
製作 朝日新聞社
製作 TBSラジオ
製作 テレビ大阪
製作 イオンエンターテイメント
配給 ハピネット
配給 ヨアケ
監督 大森立嗣 Omori Tatsushi
原作 森下典子 Morishita Noriko
脚本 大森立嗣 Ohmori Tatsushi
撮影 槇憲治 Maki Kenji
美術 原田満生 Harada Mitsuo
美術 堀明元紀 Horime Genki
衣装デザイン 宮本まさ江 Miyamoto Masae
編集 早野亮 Hayano Ryo
音楽 世武裕子 Sebu Hiroko
出演 黒木華 Kuroki Haru
出演 樹木希林 Kiki Kirin
出演 多部未華子 Tabe Mikako
出演 原田麻由 Harada Mayu
出演 川村紗也 Kawamura Saya
出演 滝沢恵 Takizawa Megumi
出演 山下美月 Yamashita Mitsuki
出演 鶴田真由 Tsuruta Mayu
出演 鶴見辰吾 Tsurumi Shingo