公開日 2020/09/18 150分
★★★★★★ 6.0
巨匠クリストファー・ノーランは、
観客全体の高満足度を狙った作品ではなく、満足度は1か100でいい、という割り切り感を感じる。
この解るようで解らないタイム・パラドックス。
物語の中で「過去に戻って祖父が死んでもどうってことない」なんて台詞がある通り、もうその辺りは無視してくれって話しなのだろう。
主人公の相棒はあの子なんだろうななどの含みは面白く見られるにしても、同じ時間に自分が２人居る、その内の１人はお互いを認識してるっていうのは、どう理解すればいいのだろう。
登場人物の対立構造。世界を牛耳る巨悪の超リッチ振りと、それに挑む大胆不敵な敏腕スパイ。
世界的な文化遺産や景勝地を舞台にした物語とアクション。ヨット、カースタント、格闘など、画的にも、007シリーズを彷彿してしまう。
シリーズとしての007の描いてきたものの偉大さに改めて思いを巡らせてしまう。
時間を逆行させる発想とそれを映像化する手腕は驚愕ものであることは間違いない。
また、コロナ禍で大打撃を負った映画界、公開してもまったく報われない状況の中で、真っ先に話題作を提供したこの巨匠の心意気は記憶しておきたい。
原題 TENET
製作国 アメリカ
製作国 イギリス
製作 ワーナー・ブラザース Warner Bros. Pictures
製作 Syncopy
配給 ワーナー・ブラザース Warner Bros. Entertainment, Inc.
監督 クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
脚本 クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ Hoyte Van Hoytema
ﾌﾟﾛﾀﾞｸｼｮﾝﾃﾞｻﾞｲﾝ ネイサン・クロウリー Nathan Crowley
衣装デザイン ジェフリー・カーランド Jeffrey Kurland
編集 ジェニファー・レイム Jennifer Lame
音楽 ルートヴィッヒ・ヨーランソン Ludwig Goransson
出演 ジョン・デヴィッド・ワシントン John David Washington
出演 ロバート・パティンソン Robert Pattinson
出演 エリザベス・デビッキ Elizabeth Debicki
出演 マイケル・ケイン Michael Caine
出演 ケネス・ブラナー Kenneth Branagh