
公開日 2019/04/12 113分
★★★ 3.0
ポール・シュレイダー監督・脚本作品。
原題は『FIRST REFORMED』。
主人公である牧師が務める設立250年になる教会の名称である。
過去に息子を失った後悔に苛まれながら、余命幾ばくもない病を感じた主人公は日記を綴り始める。
敬虔な牧師が、反自然企業への怒りへの怒りに至る過程は急激過ぎるようにも見える。
だが、『タクシー・ドライバー』を彷彿させるその姿は、『タクシー・ドライバー』と同様に、それ自体が目的ではないだろう。
反自然企業の一社長を殺したところで、世界規模で向かっている自然破壊に対して一矢の報いもないことは明らかだ。
この怒りを収めるきっかけがアマンダ・セイフライド演じる母親であり、キリストのごとく敷地内で拾った有刺鉄線を身体に巻くことで怒りを鎮めようとする。
劇中の「絶望を生むのはプライドだ」「牧師にも牧師が必要だ」の台詞のように、牧師にも救われる望みが必要なのかもしれない。
かなり宗教色が強く、スピリチュアルな作品だけに好みは大きく分かれるだろう。
原題 FIRST REFORMED
製作国 アメリカ
製作 Killer Films
製作 Omeira Studio Partners
製作 Fibonacci Films
配給 トランスフォーマー
監督 ポール・シュレイダー Paul Schrader
脚本 ポール・シュレイダー Paul Schrader
撮影 アレクサンダー・ダイナン Alexander Dynan
プロダクションデザイン グレイス・ユン Grace Yun
衣装デザイン オルガ・ミル Olga Mill
編集 ベンジャミン・ロドリゲス・Jr Benjamin Rodriguez Jr.
音楽 ラストモード Lustmord
出演 イーサン・ホーク Ethan Hawke
出演 アマンダ・セイフライド Amanda Seyfried
出演 セドリック・ジ・エンターテイナー Cedric the Entertainer
出演 ヴィクトリア・ヒル Victoria Hill
出演 フィリップ・エッティンガー Philip Ettinger