ウエスタン

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公開日 1969/10/31  141分


★★★★★ 5.0


長いっ!面白いけど、長い!
冒頭からブロンソンとの対決に至るまでの緊張感など、見事なのだが、これを全編に渡って続けられると流石に疲れる。
悪く言うなら、飽きる。

ただ、万人受けするであろうと思われる、場面、場面を繋ぐ筋書きは素晴らしい。
この監督、原題酷似の自作『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』の破綻した筋書きが嘘のような緻密な展開だ。
どういうことなのだ。

役者も、まさかの極悪人を演じるヘンリー・フォンダを始め、最後まで目的の明かされない風来坊のチャールズ・ブロンソン。
観客を引きつけまくった末のクライマックスで、スパーンと素性を明かす鮮やかさ。
ベタだけど。賞金首でありながら憎めないジェイソン・ロバーズ。
『相手にするなら急所を解った奴にしろ』って最後まで笑わせる。
貧しい南部からやって来た肝の据わった娼婦のクラウディア・カルディナーレと、どれも個性も際立っていて面白い。

西部への鉄道の延伸に絡む利権の物語などの背景も、昔々のその時代には、あったかもと思わせる。
しんどいけれども、面白い作品。


原題 ONCE UPON A TIME IN THE WEST

製作国 イタリア
製作 Rafran Cinematografica
製作 San Marco
配給 パラマウント

監督 セルジオ・レオーネ Sergio Leone
製作 フルヴィオ・モルセッラ Fulvio Morsella
原案 ダリオ・アルジェント Dario Argento
原案 ベルナルド・ベルトルッチ Bernardo Bertolucci
原案 セルジオ・レオーネ Sergio Leone
脚本 セルジオ・レオーネ Sergio Leone
脚本 セルジオ・ドナーティ Sergio Donati
撮影 トニーノ・デリ・コリ Tonino Delli Colli
美術 カルロ・シーミ Carlo Simi
音楽 エンニオ・モリコーネ Ennio Morricone

出演 ヘンリー・フォンダ Henry Fonda
出演 クラウディア・カルディナーレ Claudia Cardinale
出演 ジェイソン・ロバーズ Jason Robards
出演 チャールズ・ブロンソン Charles Bronson
出演 ガブリエレ・フェルゼッティ Gabriele Ferzetti
出演 キーナン・ウィン Keenan Wynn