
公開日 2019/06/28 113分
★★★★★★★ 7.0
巷には「反権力者の溜飲を下げるだけの映画」、「ここにないすべてが『ペンタゴン・ペーパーズ』にはある」との批判があるらしい。
確かに、大新聞の一面を数人だけで決することができるのか?とか、大学建設に関する決裁をした先輩のリークと自殺が上手く噛み合っていないとか、そのリーク記事に名前を使っていいと言った役人に退職の覚悟もなかったのか?とか、シナリオの不自然さも多い。
ただ、出産祝いを受け取ってしまう弱さの表現もあったりして、ラストの表情への伏線にはなっており回収はできていると思う。
主人公の新聞記者を演じるシム・ウンギョンは、帰国子女という設定が生きており、台詞回しも独特な存在感を見せる。
今の時代にこの映画製作ができることに驚く批評があること自体に、病んだ社会を感じざるをえない。
だが、それほどに、長期政権の持つ権力は社会を覆っていて、それに対する社会もジャーナリズムにも諦観が漂っているのも事実だと思う。
ジャーナリズムの立ち位置は常に反権力でなければ。
映画のタイトルは、分かり難く、内容を表すにも残念と思う。
どう転ぶか判らないと見せたラストに『コンドル』を思い出させた。
原題 新聞記者
製作国 日本
製作 『新聞記者』フィルムパートナーズ
製作 VAP
製作 スターサンズ
製作 角川映画
製作 朝日新聞社
製作 イオンエンターテイメント
配給 スターサンズ
配給 イオンエンターテイメント
監督 藤井道人 Fujii Michihito
製作 河村光庸 Kawamura Mitsunobu
プロデューサー 高石明彦 Takaishia Akihiko
製作 瀬井哲也 Sei Tetsuya
原案 望月衣塑子 Mochizuki Isoko
原案 河村光庸 Kawamura Mitsunobu
脚本 詩森ろば Shimori Roba
脚本 高石明彦 Takaishi Akihiko
脚本 藤井道人 Fujii Michihito
撮影 今村圭佑 Imamura Keisuke
美術 津留啓亮 Tsuru Keisuke
衣装デザイン 宮本まさ江 Miyamoto Masae
編集 古川達馬 Furukawa Tatsuma
音楽 岩代太郎 Iwashiro Tarou
出演 シム・ウンギョン Sim Eun Gyong
出演 松坂桃李 Matsuzaka Toori
出演 本田翼 Honda Tsubasa
出演 岡山天音 Okayama Amane
出演 郭智博 Kaku Tomohiro
出演 長田成哉 Osada Seiya
出演 高橋努 Takahashi Tsutomu
出演 西田尚美 Nishida Naomi
出演 高橋和也 Takahashi Kazuya
出演 北村有起哉 Kitamura Yukiya
出演 田中哲司 Tanaka Tetsushi