ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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公開日 2019/08/30  161分


★★★★★★★★ 8.0


タランティーノによる「負の歴史 改変3部作」といわれる『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ』に続く3作目。
誰もが知っているナチス・ドイツや黒人奴隷政策と比べて、日本では認知度の低いマンソン・ファミリーによるシャロン・テート殺害事件を扱っているため、予備知識が必要だ。
この事件を知らずして本作の醍醐味は味わえないのはツラい。

「終わり良ければすべて良し」という映画のセオリーの通り、こうあれば良かったのに...と、しみじみと感慨に浸ってしまうエンディングは見事。
しかもその前にはキッチリとタランティーノ節ぶっ飛びアクションが配されている。

アクション・スターとそのスタントマンというコンビは『蒲田行進曲』を彷彿させるが、このスタントマンにそこまでの浪花節はない。
ハリウッドスターとしての苦悩をぶちまけるディカプリオに対して、黙って車を疾走させるブラッド・ピットは平田満と同様に、観客の同情を集めるおいしい役どころだ。

物語性の薄い作品である一方で、時代の再現性がデフォルメ的に濃く、見飽きることはない。
徹底的なリサーチはしているらしいが、スティーブ・マックィーンは、ブルース・リーは、こんな人柄だったの?と思わせる表現は、抗告も宣材利用されてしまう商売的なヤリクチで、好意的には受け止めることはできないが、興味深く観てしまう。

お伽噺映画。2大キャストも十分に堪能できる。


原題 ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD

製作国 アメリカ
製作 Columbia Pictures Corporation
製作 Bona Film Group
製作 Heyday Films
配給 ソニーピクチャーズエンターテインメント

監督 クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino
製作 デヴィッド・ハイマン David Heyman
製作 シャノン・マッキントッシュ Shannon McIntosh
製作 クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino
製作総指揮 ジョージア・カカンデス Georgia Kacandes
製作総指揮 ユ・ドン Yu Dong
製作総指揮 ジェフリー・チャン Jeffrey Chan
脚本 クエンティン・タランティーノ Quentin Tarantino
撮影 ロバート・リチャードソン Robert Richardson
プロダクションデザイン バーバラ・リング Barbara Ling
衣装デザイン アリアンヌ・フィリップス Arianne Phillips
編集 フレッド・ラスキン Fred Raskin

出演 レオナルド・ディカプリオ Leonardo DiCaprio
出演 ブラッド・ピット Brad Pitt
出演 マーゴット・ロビー Margot Robbie
出演 エミール・ハーシュ Emile Hirsch
出演 マーガレット・クアリー Margaret Qualley
出演 ティモシー・オリファント Timothy Olyphant
出演 オースティン・バトラー Austin Butler
出演 ダコタ・ファニング Dakota Fanning
出演 ブルース・ダーン Bruce Dern
出演 アル・パチーノ Al Pacino