
公開日 2011/02/11 131分
曽利文彦監督作品。
得意のSFXをボクシング・シーンではなく、
当時のドヤ街を始めとした「時代」の再現に注力したのは卓見だと思う。
時代を再現しないことには、このボクシングや物語自体が常軌を逸したものとなるからだ。
それなのに、山Pと伊勢谷友介の肉体が現代的過ぎる。
伊勢谷友介の減量等、頑張っているのは認めるが、当時のボクサーはまったくこんな身体じゃなかった。
ここに過去の名作アニメを実写映画化する難点が現れている。
物語のベースは名作アニメに置かなければならない。
だが役者は今風の魅力がなければ集客できない。
その結果、ちぐはぐな印象を持たざるを得なくなる。
また白木葉子のルーツがジョーと同様の孤児だったと改変されている。
葉子がジョーに傾倒するに至った理由を短時間で表現するのが難しいかったのか、
単純な映画化ではないですよアピールなのか、その意図は解りかねる。
香里奈というキャスティングもそうだが、このような「効いていない改変」も評価を上げ辛くする要因だろう。
原作ファンと山Pファンの折り合いをつけた作品としてはまずまず十分な出来といっていいだろう。
原題 あしたのジョー
製作国 日本
製作 OXYBOT
製作 セディックドゥ
配給 東宝
監督 曽利文彦 Sori Fumihiko
製作 渡辺香 Watanabe Kaori
製作 藤島ジュリーK. Fujishima Julie Kei
製作 島谷能成 Shimatani Yoshinari
製作 服部洋 Hattori Hiroshi
製作総指揮 濱名一哉 Hamana Kazuo
原作 高森朝雄 Takamori Asao
原作 ちばてつや Chiba Tetsuya
脚本 篠崎絵里子 Shinozaki Eriko
撮影 橋本桂二 Hashimoto Keiji
美術 佐々木尚 Sasaki Takashi
音楽 高橋哲也 Takahashi Tetsuya
音楽 北里玲二 Kitazato Reiji
特殊効果.SFX.VFX 松野忠雄 Matsuno Tadao
出演 山下智久 Yamashita Tomohisa
出演 伊勢谷友介 Iseya Yusuke
出演 香里奈 Karina
出演 香川照之 Kagawa Teruyuki
出演 勝矢 Katsuya
出演 モロ師岡 Moro Morooka
出演 西田尚美 Nishida Naomi
出演 杉本哲太 Sugimoto Tetta
出演 倍賞美津子 Baisyo Mitsuko
出演 津川雅彦 Tsugawa Masahiko