ローズマリーの赤ちゃん

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公開日 1969/01/11  137分


★★★★★★ 6.0


いわゆる「オカルト映画」の走り。
とはいえ、ポランスキーなのでビックリ箱的な演出はなく、ショッキングな映像もない。
恐怖映画かといえば、それさえ微妙なほど怖くはない。
サスペンスという方が適っているかもしれない。

一番怖いのはラストの展開とその後の余韻。
一瞬の隙を突いて悪魔の子供を始末するのかと思いきや、そうではない…とは。
自分のお腹を痛めて産んだ子供は、悪魔の子供でも愛してしまう母親。
母性の狂気を窺わせて幕を閉じる。
無垢な子供と悪魔を重ねた映画は数あるが、このラストには『母なる証明』をちょっと思い出した。

主演はこれもポランスキー好みと思われるミア・ファロー。
夫役の出世欲に駆り立てられ悪魔との取引さえ辞さない優男にジョン・カサベテス。
全体的にポランスキーらしい映像美は映えないが、古きニューヨークのビル街の高さや奥行きの立体的な描写のそこかしこに、”らしさ”は見て取れる。

原題 ROSEMARY'S BABY

製作国 アメリカ
製作 William Castle Productions
配給 パラマウント Paramount Pictures

監督 ロマン・ポランスキー Roman Polanski
製作 ウィリアム・キャッスル William Castle
原作 アイラ・レヴィン Ira Levin
脚本 ロマン・ポランスキー Roman Polanski
撮影 ウィリアム・A・フレイカー William A. Fraker
音楽 クリストファー・コメダ Christopher Komeda

出演 ミア・ファロー Mia Farrow
出演 ジョン・カサヴェテス John Cassavetes
出演 ルース・ゴードン Ruth Gordon
出演 シドニー・ブラックマー Sidney Blackmer
出演 チャールズ・グローディン Charles Grodin
出演 ラルフ・ベラミー Ralph Bellamy
出演 エリシャ・クック・Jr Elisha Cook Jr.